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36. ページ39







「え"っ、プレゼント!?」





めちゃくちゃ驚いた顔をする聖羅。

まあそうなるよな、と頷きながら思う。





「イヤリング……」





顎に手を当てて何かを考え始めた聖羅は、少しすると「マジか」と呟いた。

そしてどんな物か聞かれたから答えると、今度は顔を覆ってしまった。





『え、ちょっとどうしたの聖羅』

「…何でもない……」

『いや絶対何かあるよね!?』





明らかに様子がおかしいけど、ぷるぷると震える彼女は答えようとはしてくれなかった。

めちゃくちゃ気になるけれど、

「世の中知らない方が良い事もある」

と言われて黙った。



結局、1限目を屋上でサボった私たちは2限にダッシュで向かう事になったのであった。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






「姉ちゃん〜」

『あれ、翼?どうしたの?』





時は飛んで昼休み。

クラスメイトに言われて廊下に出てみれば、珍しく弟が来ていたようで。

手の中にあるコーヒー牛乳のパックを見る限り、購買の帰りにでも寄ったのだろう。





「今日の放課後ヒマ?」

『え、うん…何で?』

「よしっ。あのさ、来月母さんの誕生日じゃん?一緒にプレゼント選びに行こうよ」

『あっ、そう言えば』





翼に言われて頭の中でカレンダーを思い出す。

丁度1ヶ月後は母の誕生日だ。

父も母も仕事で忙しく偶にしか帰って来ないが、その日だけは家族全員が揃う。

毎年その時にプレゼントを渡すのがうちの恒例なのだ。





『そうだね、買いに行こ!どこ行く?』

「ん〜、シンジュクとか?あそこなら何でもあるし」

『分かった。シンジュクね』





放課後の約束をして、弟と別れる。

何を買おうか考えながら教室に入ると、クラスメイトの女子達が何やら輪になってテンション高めに話をしていた。





「一ノ瀬さん本当羨ましい!あんなイケメンな弟私も欲しかった!」

「それな!うちのと交換して欲しい〜」

「翼くんってサッカー部のエースだしイケメンだし頭も良いんでしょ!?」

「そう言えば先月、1組のエリカに告白されてなかった?」





…どうやら話題は、うちの弟のようで。

身内ではお姉ちゃんっ子で有名だけど、他人からしたらそう映るんだな…





「相変わらず翼くん人気だね」

『あはは…ちょっと複雑?』

「Aも意外とブラコンだよね」

『??』

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麦子(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます。頑張ります(*^^*) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね! 応援してます! (2018年12月5日 23時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» リクエストありがとうございます…!了解しました! (2018年11月26日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - リクエストなんですが、主人公ちゃんと二郎が二人っきりでいちにいが帰ってくるまで留守番するお話読んでみたいです…!! (2018年11月25日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 錐さん» ありがとうございます。とても嬉しいです。 (2018年11月23日 23時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麦子 | 作成日時:2018年9月22日 11時

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