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『はいこれ、ご希望のクッキーとマフィン』
「ありがとうAー!」
可愛らしい柄がプリントされた紙袋を渡せば、親友は嬉しそうにそれを抱き締める。
あの後、無事に逃げ切った私はお菓子屋さんを探した。
通行人に道を聞きまくって迷子を何とか回避し、無事ヨコハマから帰って来たのはついさっきの事だ。
正直疲労が半端ない。
もうヨコハマには暫く行きたくない。
「そうだ、今週の土曜日空いてる?」
『え?うん、』
「そう!良かった〜!」
唐突な質問にハテナマークを浮かべながら頷けば、彼女はこれまた嬉しそうに笑う。
「シブヤに遊びに行かない?」
『シブヤ?…うん、別に良いけど』
「よっし!」
ガッツポーズまでする親友サマ。
そんなに出かけるのが楽しみなのか。
まあ最近は模試ばかりだったし、何もない休日自体が嬉しいのかな。
なんて勝手に解釈した私は、マグカップの中の緑茶を啜った。
これからまた新たな出会いがあるだなんて、この時は思ってもみなかった。
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麦子(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます。頑張ります(*^^*) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね! 応援してます! (2018年12月5日 23時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» リクエストありがとうございます…!了解しました! (2018年11月26日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - リクエストなんですが、主人公ちゃんと二郎が二人っきりでいちにいが帰ってくるまで留守番するお話読んでみたいです…!! (2018年11月25日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 錐さん» ありがとうございます。とても嬉しいです。 (2018年11月23日 23時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麦子 | 作成日時:2018年9月22日 11時