6 ページ7
ある日、いつも通り遊ぶ約束をしていたのにAが来ない。
Aを探してしばらく辺りを歩いていると
2、3人の女の子達が僕の横を通り過ぎる。
「Aちゃん、隠れんぼしてたのにどこ行ったのかなぁ?」
「見つからないからもうお家に帰ったのよ、
私たちも帰りましょ!」
Aが遊んでいる時に帰ったりする訳が無い。
慌てて、この周りで隠れることができそうな場所を探す。
神社の裏、畑の隅、古い小屋の中。
「ぐすっ、ぐすっ」
畑を通り過ぎようとした時、
泣き声が聞こえた。
走って声がする方に近寄ると、泣いているAの姿があった。
「A!」
どうやら足を滑らせて畑の穴に落ちてしまったようだ。
Aの名前を呼ぶと、
僕の声に気づいて泣きじゃくっていた顔を明るくさせる。
「真冬!」
「ほら、帰ろう?」
僕はAに手を伸ばした。
17人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麦(プロフ) - 此花さん» ありがとうございます!両作品とも見て頂いているなんて・・・嬉しい限りです!(涙) (2018年2月22日 10時) (レス) id: 05358902b3 (このIDを非表示/違反報告)
此花 - ヤンキー君とお嬢様 から来ました。このお話もとっても素敵で続きが待ち遠しいです。楽しみにしています。 (2018年2月22日 0時) (携帯から) (レス) id: ec1574e89f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麦 | 作成日時:2018年2月18日 23時