【銀魂】嫁がいるなんて聞いてない。弍【坂田銀時】

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お登勢『2人に行ってもらうのは焼きそばの出店。
銀時、あんたはひたすら焼きそば焼いてきな。』


銀時『はぁ！？ただでさえ暑いのに…焼きそば、、』


A「わはひひうは？」


お登勢『食い終わってから喋りな。
売り上げのノルマ達成した上で、町内で1番になったら報酬は追加で5倍出すって話さね。どうする？やめとくかい？』


銀時『ごっ、、、いや。そうじゃなくても、あそこのおっちゃんには世話になってるし、やるけどよぉ。
でもそんな、売り上げっつてもなぁ…簡単じゃねぇだろ？』


お登勢『だから、Aがいるんだろ？』


『「？？？」』


お登勢『おいぼれジジィと目の死んだ天パ男だけじゃ呼べないような客を、この顔だけは一級品を使って呼び寄せればいい。』


銀時『あぁ。』

A「目の死んだ天パ…」

銀時『そこじゃねぇだろっ！！！』


お登勢『やるなら本気でやってきておくれ。』


.
.
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銀時『ってことで、おっちゃん！Aに浴衣、見繕ってほしいんだけど。』


『揃って来るなんて珍しいと思ったら、面白いことに巻き込まれたねぇ。』


銀時『こいつ、浴衣持ってねぇっていうから。なんかテキトーに頼むわ。』


A「別に浴衣なんて着なくてもよくないか？」


銀時『バカヤロウ！！宝の持ち腐れのまま勝負に行けるわけねぇだろ！5倍の報酬かかかってんだ！浴衣は必須アイテムなの！』


『ははっ！Aちゃんが浴衣なんて着ちゃったら眩しすぎて誰も寄ってこないじゃないのかい？？』


銀時『祭りに来るヤローなんざ、脳みそカラッカラだから大丈夫だろ。どれにすんの？』


A「んー……銀時、私に淡い色って変だと思うか？」


銀時『いや。お前さんはなんでも似合う。』


A「じゃあね…この、グレーのやつ。青い紫陽花柄の。これがいい。」


『おっ！いいねぇ！絶対似合うよ！帯はどうする？』


A「…………これ、銀色のやつ。」


『ははっ！それだと思ったよ。準備するから待ってておくれ。』


そう言って店主が中へ入っていくと、銀時が口を開く。



銀時『Aにしては、珍しいの選んだな。』


A「うん。なんか、銀時みたいな色だったからな。あれがいい。」


銀時『………買ってやる。』


A「えっ！？いいっ！自分で買う。」


銀時『この前、パチンコで大勝ちしたから……俺からの報酬代わりに買ってやる。』


A「あ…ありがとう。」


銀時｟銀時みたいな色……か。｠

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