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@. ページ10

A「ほい。終わり。頑張ったね。」


綺麗に包帯の巻かれた自分の身体。
追い剥ぎにあった俺は、ただいまパンイチであるが…


とりあえずこれ着てな。


と手渡された着物は、俺の身長には少しだけ短い男物の着物だった。


なんだ。男いんのか。


そんなこと知ってしまっては、ここに住むわけには行かないし、明日にでもあのババアを説得して……


なんて考えていると…



A「安心しな。私に男なんていないよ。そいつは、うちの兄貴の着流しだ。」



なんだこいつ…読心術でも使えんのか、、、?

と思ったが、怖いから突っ込むのをやめた。



銀時『兄貴もここに住んでんのか…?』


A「いや。もういないよ。」


銀時『いない、、、ってのは(ぐうぅぅうぅ………)
すみません…////』


A「ふっ!あははっ!お昼にしようか。ご飯作ってた途中なんだ。少し炬燵であったかくして待っててくれ。」


あっ…笑った。笑えんだこいつ、、、


銀時『い、いい!!手伝う。』


A「ふらふらのガリガリのくせに何言ってんだよ。いいから座ってなよ。」


銀時『世話になんだ。客じゃねぇ。』


A「じゃあ…炬燵で鍋でも囲もうか。私はA。気軽に呼んでよ。兄ちゃん名前は?」


銀時『坂田…銀時。』


A「うん。よろしく銀時。」


銀時『よろしく…お願いします。』


.
.
.

ぐつぐつと煮える鍋。


手伝うと言った俺を気遣ってか、作っていた物とは別に
鍋を用意してくれたAのおかげで
炬燵に潜り込んで今に至る。


A「もう良いんじゃないかな。いっぱい食べな。その様子じゃあしばらくまともなご飯食べてないだろう。」


そういうと、山盛りの白飯をよそった茶碗を目の前に置かれる。


銀時『いただきます……』


正直、死ぬほど腹が減っていた俺は、遠慮なく飯にありついた。
それはもう引かれるくらいがっついた。


A「そんなに急いで食べるな。2人しかいないんだから無くならないよ。」


銀時『うめぇ…』


A「そりゃよかった。」


銀時『あ〜…その…助かった。ありがとよ…
こんな得体のしれねぇ野郎が突然家に連れてこられたのに、、、』


A「これはお登勢の命令。気にするな。
それに、そう素直に感謝を言える人間に悪い奴はいないさね。
好きなように過ごしてくれ。ここに住むもよし、出ていくもよしだ。まぁ傷が治るまでは選ばせないけどね。」



そう言うとAは、俺の返事なんて聞かずに新聞を広げた。

@.→←@02《一章 2人の出会い》



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時

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