@. ページ39
私があの子を拾ったのは、あんたと出会う2年前くらい…
だから、あの子がちょうど２０歳になる時だったね。
ひどい雨の日だったよ。
店の前で傷だらけ、泥だらけでぶっ倒れてるもんだから、無視するもんも無視できなくて、
そのまま家ん中まで入れてやったんだ。
それから3日は意識も戻らなくて、付きっきりで看病さ。
拾ってから４日後、やっと目を覚ましたと思ったら
お登勢『おや。お嬢ちゃん、目ぇ覚めたのかい。』
A「……ここは三途の川か？？奪衣婆が見える…」
なんて言うもんだから、
そのままぶん殴ってもう一回気絶させてやったのを覚えてるよ。
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銀時『ちょっ…ちょっとまて！！つまんなかったら寝るとは言ったが、小話しろとは言ってねぇよ！？』
お登勢『あんたより失礼な餓鬼だったよ。』
銀時『ばーさんにそんなこと言うあいつ見たことねぇんだけど…』
お登勢『怪我も酷かったが、何より火傷がひどくてねぇ…
熱は下がらないわ、体質のせいか、薬なんて効きもしなくて、とにかく大変だったんだ。』
銀時『火傷…？』
お登勢『おや。知らなくて安心したよ。あの子の背中を見たことはなかったかい。』
銀時『ったりめーだ。嫁入り前だぞ。ただでさえ男と同居してるってのに…一番気ぃつかってるわ。』
お登勢『あんたにそんな貞操観念があったとはねぇ。』
銀時『俺ぁ紳士なんでな。ん？背中…？ってもしかして。』
お登勢『なんか心当たりでもあんのかい。』
銀時『いや……なぁ、あいつの背中になにか刻印みたいなの、なかったか、、、？』
お登勢『さてね。私ぁなんも知らないよ。
ただ一つ言える事は、火事や何かに巻き込まれたようなものじゃなくて、
自分で何かを消すかのように、何かを押し当てたような、
そんな火傷だった。それだけだよ。』
銀時｟い、想像しただけで痛ぇ…………｠
お登勢『ひどい話だよ。あんな美人を生まれながらに傷物にしちまうんだから。』
銀時『知ってんじゃねぇか……自分でやりやがったのか…あいつは。』
お登勢『いや、どうやら違うみたいでねぇ。
��ある男と賭けをしてきた��
あんな傷こさえて死にかけてたってのに
あの子、悪い顔でそう言って笑ってたよ。』
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます！！よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (
レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました！頑張ってください！ (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年9月14日 17時
