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銀時『ちょっと待て。え?お前もしかして…もうここに帰って来ない感じ?』
A「まぁ…銀時がそう言うなら出てくかな。」
銀時『待て待て!!俺まだ文無しなんだけど!?』
A「そうだな。」
銀時『ばーさん。ここの家賃…いくら?』
お登勢『6万だよ。破格だろ?』
A「安いなー。歌舞伎町でその家賃。いいなー。」
銀時『いや、そうかもしれねぇけど…Aちゃぁん…
もう少しだけ。もう少しだけ一緒に暮らそう、、、?』
A「ははっ!素直でよろしい。仕方ない。軌道に乗るまで助けてやる。」
お登勢⦅驚いたねぇ…あのAが、こんな顔する居場所ができちまうなんて……⦆
銀時。家事の当番を決め直すぞ。
……はぁ!?それじゃ、ほぼ俺じゃねぇか!
仕事なくて女に金出させるんだ。そのくらい安いもんだろ。
やんや、やんやと言い合いをする2人を見るお登勢は
心底安心したような表情を浮かべる。
お登勢『A。もし銀時が家賃滞納なんてしたら、あんたの責任でもあるんだ。
その時はあんたん家に追いやるからね。』
A「あー…うちの場所教えとくか。」
.
.
.
銀時『そんなほいほい教えていいもんなのかよ。』
A「何かあった時、知っててくれた方がいいだろ?」
銀時『……そんな時、ないようにしてくださーい。』
A「ここ。」
Aが指差す先は薄暗い路地。
銀時『えっ?なに?君、路地裏に住んでんの?ホームレスなの??家ってあのゴミば、いだいいだいいだい!!!』
A「大人しくついて来い。」
いてて…
仕方なく背中を追うと、
路地の先、少し開けた場所が見えてきて……
一軒の小さな家が建っていた。
銀時『すっげ……なにここ。』
A「隠れ家みたいだろ?」
ガラガラガラ…と扉を開けたAは、どうぞ?と
中に入れてくれた。
入る時チラッと見えた名前…
【彰】【桜】
なんだ。この表札……?
中は綺麗に整っていて、確かにここは、Aの家だと
雰囲気が物語っていた。
A「ついでにちょっと持って帰りたいものあるんだ。
準備してくるから少し待っててくれ。」
銀時『あぁ。わかった。』
あまり物が多くないが、今いる場所よりは生活感がある。
あっ…写真、、、
そこには、まだ幼く、感情のない目をしたAと、
そのガキの頭に手を置き、満面の笑みを浮かべる男が写っていた。
銀時『……随分と歳の離れた兄妹だことぉ。』
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時