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銀時『ここ。』
銀時が示す先は薄暗い路地。
2人は、どんな人物が待ち受けているのか…
こんなところにいる、ましてや、こんなちゃらんぽらんな男と結婚なんてした女がどんな怖い人間なのか…
ゴクリと息を飲み、スタスタと進んでいく銀時の後を追う。
路地を抜けると、少し開けた場所にポツリと一軒の家が見えて来た。
新八『歌舞伎町のこんな端っこに、こんなところが……』
神楽『なんか…秘密基地みたいアル!!』
わぁ…と感動をする2人を他所に、銀時はズカズカと慣れた手つきで扉をあける。
銀時『おーい。いるかー??』
「あれ??珍しいじゃん。どうしたのさ。
髪はこの間切ったばっかりだろ。なに?依頼でも持って来たか?」
2人が想像していたよりもはるかに柔らかな声が聞こえて来て、
「銀時。」
そう言って現れたのは、想像を絶する美女だった。
銀時『依頼じゃねぇよ。この2人がどうしてもお前に会いたいって言うから……連れてきた。すまねぇ…急に……』
「今日は暇してたんだ。それに銀時が急に来たって謝る事ないだろ。
あの子たちがあんたの言ってた……あの2人、息してる?大丈夫??」
見たこともない程しおらしい態度の銀時と、見たこともない程の美しい女性を前に、新八と神楽は硬直していた。
銀時『あぁ??おい!新八ー、神楽ー!何やってんだよ!
お前らが会いたいって言うから連れて来たんだろうが!!』
新八『はっ!!!し、志村新八ですっ!!!は、は、はじめましてぇぇ!!』
神楽『ぎ、銀ちゃぁぁん!!??どうしてこんな綺麗な人がお前と結婚することになったアルっいだぁぁ!!!』
A「ははっ!元気な子たちだ。
坂田Aです。新八くんと…君が神楽ちゃん?話はいつも聞いてたよ。2人ともはじめまして。」
銀時に思いっきりゲンコツをされ、しゃがみ込んでいる神楽の頭を優しく撫でながら、にっこりと2人に笑顔を向ける
Aと名乗る女性。
銀時『銀さんの嫁です。』
A「ははっ!嫁です。」
どんな怖い人かと想像を盛りに盛っていた2人は
凛々しい立ち姿に、優しい雰囲気…
でも隙がなくて、どこか銀時に似てると感じてしまう、そんなAから目が離せない。
新八と神楽は、その柔らかな優しい笑顔に少し顔を赤らめ、ペコリと頭を下げた。
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時