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銀時『お、おい。家賃ってなんだ。そもそもAだってあそこに事務所構えてんだろ?』
A「違うよ。私は別に家があるんだ。」
銀時『へ…?そうなの??』
お登勢『この子は最初こそうちに居候してたけど、もともと歌舞伎町の生まれだ。』
銀時『えっ?じゃあなんで今ここに住んでんの?』
A「店、手伝うので泊まることもあったし。誰かが住むのも気に食わなくて家賃払ってた。
そこに銀時が転がり込んできて、まぁ、いっか。ってなって今に至る。」
銀時『そうだったのかぁ…』
A「言ってなかったな。ごめん。」
銀時『いや、確かにそうだわ。お前さん、仕事のために出てたもんな。』
A「情報屋なんて、怪しい依頼を相手にしてなんぼ。
私は商売相手を選んでない。お役人様から極道モンまで、まぁいろいろだ…
それをこのお登勢の店の上に構えてみろ。ゴミが寄ってこなくて金にならないだろ。」
銀時『おーおー。おっかねぇこった。』
A「なんとでも言え。ただ銀時にも一つだけ守って欲しいことがあるんだ。
私が “あの情報屋” だと言うことは絶対に口外しないでほしい。」
銀時『あの人脈は仕事で得たもんじゃねぇのか。』
お登勢『バカ言うんじゃないよ。
カタギの人間と、こんな怪しい仕事人が、どうやってあそこまでの信頼関係築くんだい。
これは、 "A" が勝手に掴んで来たもんさ。』
A「まぁ、仕事のやり方はそれぞれだが……
私の場合は、依頼と代金を先にもらう。その額に見合った情報を与える。もっと情報が欲しければ、金を出せってこと。
そのやり取りの一切を、互いの顔を知らずにやるんだ。」
ここまでが、情報屋の仕事。
なにやら意味深なことを呟くA。
銀時『その先はなんだってんだ、、、』
A「情報屋の仕事はあくまで、金をもらって情報を与えること。
それが悪巧みだろうが、なんだろうが、相手が満足するまで仕事はする。」
銀時『まさか、、、(笑)』
A「奴さん達がどこで何をしでかすか。この町で1番わかってるのは私だ。あとは…お登勢の番犬が気まぐれで、働くかもな。」
こ、こえぇぇぇえ…!!
俺の知らないところでそんなことしてたのぉ!?!?
お登勢『Aの正体知ってるやつなんざ、この町ではあんたと私くらいさね。
実際に一般人にゃ、その存在すら知らない奴が多いのさ。』
銀時『Aさん…?あの。今まで舐めた口聞いてすみませんでした、、、』
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時