【銀魂】嫁がいるなんて聞いてない。【坂田銀時】

@. ページ17

A「おっちゃん！いるー？」


『おや。Aちゃんいらっしゃい。どうした？またお直しかい？』


俺は言われるがままAに呉服屋へと連れ込まれた。


A「いや、この人に着物を仕立てて欲しいんだが…」


『なんだい。随分と男前な兄ちゃんだねぇ。珍しいこともあるもんだ。』


A「……うん。白の生地何個か見せてくれ。」


銀時『……なんで白よ。俺の意見は？』


A「銀髪がよく映える。」


銀時『そうかい。じゃあ…選んでくれ。』


A「任せろ。」


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A「うん。これだ！おっちゃんこれにする。」


Aが選んだのは流水紋が入った白い着物だった。

あれ？つーか、あの着物、、、
なんか……もはや形になってね？？なんで？？



『散々吟味したと思ったらこれかい！ったくAちゃんにはいつも振り回されてばかりだなぁ。』


A「流水紋が銀時にぴったりだ。これこの黒いジャージもセット？」


『そうだよ。こいつぁズンボラ星人の学校指定ジャージだ。
一応ここでも扱ってるが、こればっかり売ってる店がある。次からはそっちでも買えるからね。』


A「いつも世話になってるから、これからもここに買いにくるさ。」


『かぁ！これだからAちゃんには叶わねぇ。兄ちゃん。試着しとくれ。サイズ合わせよう。』


銀時『あ、あぁ。
(ズンボラ星人の学校指定ジャージってなにぃぃぃ！？
俺、こんなん着るの！？これから、そんなものがトレードマークになるの！？)』


A「ところでおっちゃん。このハイカラなブーツは？
前は草履しかなかったのに。こんなのも並べ始めたのか？」


『そうなんだよ。時代に合わせていこうと思ったんだが……まだ早かったかねぇ。』


銀時｟な、なんか追加で装備させられる感じか？これ。
大丈夫？これ、着地点ある！？｠


A「実はその男、商いを始めるんだ。今日はその祝いで着物を新調しようと思って来たんだよ。」


『おや！そりゃいい。じゃあ俺からも、このブーツプレゼントするよ。ちょっと兄ちゃん。これも履いてみてくれ。』


銀時｟なんか売れないから、在庫押し付けられたぁ！？
プレゼントとか言ってるけど、それただの在庫処分！！｠



言われるがまま、俺はフル装備でAの前に出た。



A「おっ……へぇ。いいじゃん。これにしよう。」



え？まじで？？


俺はこの時、初めて鏡で全身を見た。




えっ…？なんかしっくりくるんですけど……

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