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銀時『仕事ってもなぁ…』
A「バイトでもなんでもいいから始めろ。お前さんを養うのはうんざりだ。」
銀時『金なら俺だって出してるじゃねぇか。』
A「賭け事で増やした金だろ?その賭け金どっから出てると思ってんだよ。」
銀時『やりたいことってのも…なんもねぇんだよ。
なんもねぇからなんでもいいんだけど、なぁんかピンとこねぇ。』
A「ん………?そうか。それだ銀時、それだ!」
銀時『ん?なに???』
A「なんでも屋だよ。」
銀時『なんでも屋ぁ??』
A「銀時。お前はまず、器用だろ?
割となんでも卒無くこなす。意外だが、所作もしっかりしてるし、頭も悪くない。しかも、ここは歌舞伎町四天王の店の2階ときた。嫌でも目立つ。
型にハマる仕事は勿体無いと思ってはいたが…どう?」
銀時『なんでも屋ねぇ…始めるっつってもどうすりゃいいんだよ。』
A「なんだ。んなの簡単だよ。
事務所はここにある。あとは看板と、名刺も作ろうか。それから、、、あっ。」
珍しく饒舌なAはイタズラを思いついたガキのような笑顔を浮かべた。
銀時『な、なんだよ…』
A「食べ終わったら出かけよう。思い立ったが吉日だ。」
.
.
.
それから早々に支度をし、俺は今日初めてAと肩を並べて町を歩いていた。
『Aちゃん!よってくかい!』
『今日は珍しく男前な兄ちゃん連れてるな!!Aちゃんのこれかい??』
初めて知った。こいつ…有名人じゃねぇか!!
A「お登勢んとこにいりゃ、半年もすれば顔が利くようになってくる。それも利用してやるんだよ。
この町で生きてくにはこれが1番手っ取り早い。」
この子…どんだけ逞しいの、、、
銀さん妬いちゃう。
こんな虫も殺したことないようなツラしてるくせに……
A「まずは、銀時。お前さんからだ。」
銀時『あ?なんだ??ストパーでもかけろってか?』
A「ストパーはいらないだろ。私は好きだぞ?そのふわふわの髪の毛。銀色が反射して綺麗だし。」
銀時『んなっ/// はぁ…あのなぁ、A。そう言うのは女口説く時に言うものなの。俺なんかに使うな、勿体ねぇ。』
A「銀時だから褒めたんだ。」
銀時『そうかい…俺はお前の、その亜麻色のサラサラヘアーが羨ましいぜ。』
A「これは私のトレードマークだ。
亜麻色の長髪に、桜模様の黒い羽織。目立つだろ?」
あぁ。なるほど。そういうことか。
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時