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@03《万事屋》 ページ15

銀時『A。朝飯、できたぞ。』

A「ん…んぅ〜…今起きる、、、」



俺がここにきて3ヶ月ほど経ち、もうすっかり2人でいることが当たり前になった頃には…

日常が随分と変わった。(ついでに季節も変わった。)


まずは、家事が当番制になったこと。

朝飯、洗濯は交代。
夕飯は家にいるヤツが作る。だからほぼ俺。
風呂の準備と、ゴミ出しはジャンケンだ。


最近はこの生活にも慣れてきたが、
それはどうやら俺だけではないようで……


あの日以降、Aは俺の隣に布団を並べて寝るようになった。

最初こそ、寝付けずに明朝から起きている事が度々あったものの、
今ではこうして俺が起こすまで寝てることもよくある。


これを聞いたお登勢のばーさんは、目ん玉落っことすくらい驚いていた。


『どうやら、よっぽどあんたの隣が居心地いいみたいだね。本人は無自覚だろうけど。』


との事だ。



A「おはよぉ…」

銀時『はよ。顔洗ってからな。』



そういえば、Aのこともだいぶわかってきた。


まず、仕事が “情報屋” だという事。
あの隙のなさだ。ただもんじゃねえと思ってたが、
仕事もなかなかのもんだった。


そしてもう一つ。

こいつも俺と同じようにばーさんに拾われたってことだ。

理由までは聞かなかったが、それなりの事情があるのもお互い様。
互いにズカズカ人様の事情に深入りしない性分なだけあって居心地は悪くねぇ。


店手伝ってたのも、仕事始めるまでの気まぐれの延長だったようで、今では開店準備は俺の仕事。


「客に酌するなんざ元から性に合ってない。
私はもうやめだ。やめ。」


だそうだ。


これに関しては、ばーさんも笑って同意してた。



A「いただきまーす。」

銀時『いただきマース。』



それから、俺とこいつを拾ったお登勢という人物は
ここ、歌舞伎町の四天王と呼ばれる、おっかねぇばーさんだったことも知った。


あんな年寄りがあと3人もいるたぁ、この町はある意味恐ろしい。

陰ではすっかり、2人揃ってお登勢の番犬なんて呼ばれる始末。




A「はぁ…うまっ…」

銀時『そりゃなによりだ。』





とまぁ、おかげさんで。
俺も想像していたより遥かに健康的な生活を送ってるわけで、

あまりにも平和な日々が逆に怖くなるくらいだ。


あと、残す問題は………




A「ときに銀時。お前さん、いい加減仕事しろ…」



これだ。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時

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