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お登勢『A。あんた今日はもう上がっていいよ。』
A「まじで?」
お登勢『あぁ。最近ずっと手伝わせてたからね。』
A「やったー。じゃあ遠慮なく。
銀時、着替えてくる。ゆっくりしてていいからな。」
そう言って店の奥に入っていくAを、俺はまた無意識に追っていた。
お登勢『あの子があんな着物着るのはここだけさね。』
タバコをふかしながら意味深なことを口にするばばぁ。
銀時『あのツラだ。こっちの方がよっぽど似合うだろ。』
お登勢『まぁ…元からツラだけは一級品だったねぇ。やっと最近、持て余さなくなってきたところさ。』
なんて、少しばかり話していると、いつも通り法被に羽織を着たAが現れる。
A『じゃあ、お登勢さん。また明日。』
お登勢『あぁ…おやすみ。2人とも。』
銀時、行くよ。
と、俺を置いて早足に店を出て行ってしまう。
お登勢『ったく。せっかちだねぇ……
銀時。Aのことよろしく頼んだよ。あの子フラフラしてて危なっかしいんだ。』
銀時『……あぁ。』
このばぁさんは何かわかってるような顔で、俺にそんなことを言った。
軽く返事をして、Aを追うように店を出た。
『お登勢さん!あの白髪の兄ちゃん…まさか!Aちゃんの男か!?!?』
お登勢『違うよ。うちの用心棒さね。番犬が2匹になったんだ。』
.
.
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A「さむさむ…」
と家に入って早々に居間のストーブをつけ、丸まってるA。
そういえば、
銀時『なぁ俺が布団使ってるけど、Aはどこで寝てんの?もし寝る場所ないなら俺が違うところで寝るから…』
A「は?怪我人が何言ってんだ。大人しくそこで寝ときな。」
銀時『じゃあ、どこで寝てんだよ。』
A「ソファで十分。私、もともとあまり布団で寝られないんだ。
昔の癖…って言っても意味わかんないと思うけど、癖で、落ち着かなくてさ。座って眠りにつく方が落ち着くんだよ。」
だから、気にしなくていい。
そう言いきった顔は、これ以上聞くなと言っていた。
座って眠る方が落ち着く……
俺、これは知ってる。
ガキん頃、俺もそうだったから。
銀時『でもこれから…ここで2人で生活していくなら、、、
そこら辺もどうにかして行こうや…布団で寝ないと、気が気じゃなくても、身体が休まらないだろ。』
A「……そうか。銀時がここに住むってんなら、私も善処しよう。ただ、今日は多めに見てくれ。」
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時