@01《序章》 ページ1
ここは歌舞伎町の一角、“スナックお登勢”
銀時『おーい。ばばぁ。家賃持ってきたぞぉ。』
ガラガラと戸を開け、気だるそうに銀時が店に足を踏み入れる。
その後を、何やら嬉しそうに続く新八と神楽。
万事屋御一行だ。
お登勢『あんたが自分から家賃持ってくるなんて。この真夏に雪でも降らす気かい?』
開店準備をする店主こと、歌舞伎町四天王の1人、お登勢は
少し驚いた様子で、カウンターに座る3人を見つめる。
銀時『うるせーな。こいつらが久しぶりにまともな飯食わせろって喚くから仕方なく来たんだよ。晩飯も食わせてくれ。』
新八『久しぶりに大きな報酬の依頼があったんですよ!』
神楽『ばばぁ!お腹空いたアル!今日はちゃんと金払うからお腹いっぱい食べさせて欲しいネッ!!』
お登勢『そういうことなら仕方ないねぇ。ちょっと待ってな、クソガキ共。』
.
.
.
というやりとりがあったのも3時間ほど前に遡る。
神楽『しんぱちぃ…眠くなってきたネ……』
新八『銀さん…お金入ったからってハメ外しすぎだよ…』
昼間の疲れと、満腹による眠気と戦う2人。
カウンターにぐったりと座り、
後ろのソファーで常連客達と飲んだくれる、銀時の姿を見つめていた。
お登勢『ほら、あんたたちはこれ食ったら帰んなっ!あのバカは放っといていいから。』
神楽『これ食べていいアルか!?!?』
新八『お登勢さん、ありがとうございます!!』
お登勢が特別に出してくれたデザートを頬張り、少し元気を取り戻す2人の元に酔っ払いの銀時が近づいて来た。
銀時『おい!ばーさん!!俺にもそれ出せよ!!金払うの俺だぞぉぉ!』
お登勢『ガキの面倒もろくに見れない野郎に誰がサービスなんかするかっ!!』
神楽『そうアル!!銀ちゃん!ご飯も食べさせてくれないネ!!!』
銀時『食わせてんだろ!?!?うちが常に食糧難なのはテメェの胃袋のせいだろぉが!!!』
神楽『そんなんだから、いつまでも嫁の1人も貰えないネ。』
銀時『てめぇ……明日から本当に飯抜きにすっぞ!?』
新八『ちょっと喧嘩しないでくださいよ。疲れてるんだから…』
お登勢『……銀時。あんたまだこの子達に話してないのかい??』
銀時『あ??なにをだ………あっ。』
お登勢『あんたの嫁のことだよ。』
銀時『えっ…とぉ…』
新八/神楽『『よ…め、、、、、???』』
嫁ぇぇぇぇええぇぇえ!?!?!?!?!?
302人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時