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太宰さんの唇が左頬につく。
軽いリップ音が響く様にして聞こえる。
左頬に接吻をされる。
『…………ッ⁉︎』
左頬___とは言え、もう少しでも右にずれていれば…
「もう少しで口にする所だったね」
『な…っ』
前の方に回されている手を解こうとするも、
さっきの様に直ぐには離してくれない。
「ねぇ、私が今何考えてるか分かるかい?」
『…は………っ?』
それが如何云う意味なのか
私が考えるより
太宰さんが動く方が早かった。
正面に抱きしめられる。
___今までよりずっと強く。
『だ、ざいさん……』
「……」
耳の近くに太宰さんの口が近づく。
太宰さんの吐息が頬の辺りに少し掛かる。
「A…」
『は、い…?』
…………
「ふふ…また今度♪」
…………
……………?
『はぁ?!』
今の……今の絶対今言う雰囲気だった!!!!
なのに!!!この人と来たら!!!!!
[また今度]って………!!
「うふふふふ…♪」
『何笑ってるんです!!言うなら言ってください!!!』
「それって"期待してた"ってこと?ねぇA??」
ほんっっっとうに何時も思うけど
この人一体何がしたいの?!
「顔、さっきより赤くなってるよ?」
『…………ッ!』
改めて私は思った
この人とは付き合えない!!!!!
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「………」
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か - めっっちゃ好きです (2021年9月22日 5時) (レス) @page20 id: c53e6fc030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rui | 作成日時:2021年8月4日 11時