3、好きな物はラーメンとおしるこ! ページ4
気がつくと、もう夕方になっていた。
「はああ〜!疲れた!!」
「そろそろ終わりにしよっか」
「うん!!」
……あれ?そういやオレ、何しに来たんだっけ?
ミズキ先生にのせられてズルズルと修業に引き込まれたような気が……
ま、いっか☆
「ありがと!ミズキせんせ!」
「ううん これがボクの仕事だから当たり前だよ」
なんっかミズキ先生がミズキ先生っぽく感じないな…なんでだろ?
……あ、そっか
「………ミズキ先生……『オレ』って言ってみて…?」
「おれ……???
………フッ
ナルトォォ!腹減っただろ!何かおごってやんぜ!?」
ミズキ先生(裏)キタ!!
「じゃあ!オレってばラーメン!一楽の…っ「ナァァシ!!ラーメンはダメだ!!」
「な、なんでだよ…?」
一度食ってみたかったのに……
「オレはラーメンが大っ嫌いなんだよ」
Σ超子どもっぽい理由!!
「ミズキ先生は食べなきゃいいだろ!?」
「ニオイだけでダメだ!」
えええ〜〜!?
「…何か甘いもん食おうぜ」
「ホント!?やった!!」
ーーー
「……ミズキせんせい……これ何…?」
「見たらわかるだろ おしるこ」
その通り。手渡されて、今オレの目の前で湯気出して甘い匂いぷんぷんさせてるのはおしるこ。
「オレ、おしるこ嫌いっ!!」
「はあ!?
先週も一緒に食いに来ただろ?『オレってばおしるこ大好き!』つってたじゃねーか!!」
ああ…そういや原作のナルトの好きな食べ物はラーメンとおしるこだったっけ…
けど、オレはラーメンは好きだがおしるこは嫌いだ!
だけど、そんなオレを無視して自分の分のおしるこを食ってるミズキ先生を見てたら…
なんかあれだ!人が食ってるもんはうまそうに見えるヤツ!オレも一口食ってみよっかな?
ズゾ……
「……んまい…」
……アレ? 自然と口からこぼれた言葉は『んまい』つまり『うまい』
いやマジで本当にうまい!もしかして今のオレはナルトだからナルトの好きなもんはオレも好きだと感じるってことか?
「やっぱオレってばおしるこ好きっ!!」
そう言うとミズキ先生は悪役っぽくニヤリと笑ったから、オレも返してやった!
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作者名:仲村あ〜子 | 作成日時:2016年7月1日 22時