22、偽りを真相に… ページ23
「さっきから黙って聞いてりゃあ、アンブだかコンブだかしんねぇけどよォ!
言いがかりつけやがって!!」
「「「コ…コンブ(昆布)…ッ!!」」」
なんでアンブの人もミズキ先生もコンブがそんなにツボにはいってウケてんだよ!?
「…だが、言いがかりではない」
アンブの人、切り替えはやっ!!
「何よりの証拠は、こいつが今持っている封印の書だ…!
こいつはわざわざ封印の書はオレが持つと言った その理由は、自分一人で巻物を持って里抜けする以外にはない!」
すると、今まで全然反論してなかったミズキ先生が話し始めた
「なるほどな…
騙していたのはお互い様ってことか…あんまり強くは言えねぇじゃねぇかよ オレも悪いからな!
だが巻物の件は、お前らが里抜けするとオレは思ってたから
里に持ち帰るために持っていたと考えられなくもねぇよな?」
「別にお前の裏切りが事実かは関係ない」
「…!?」
アンブの一人が消えた…!?
チャキ……ッ
「……!!」
「ナ、ナルト!!」
気づいたときにはもう、そいつはオレの背後にいて、首にクナイを突きつけられていた
「さあ…ミズキせーんせ?生徒が殺されちゃいますよ…?」
「………っっ!!
フン……お前だって、火影様の許可もなしにナルトを殺せねぇだろ…!」
「いや……
“裏切り者のミズキ”がうずまきナルト君を殺したことにすればいいのさ!」
「「……!!」」
「………ったよ!!捕まればいいんだろ捕まれば!!」
「ダ、ダメだってばよミズキせんせ……っ「どうせ誤解だ 本当のことを話せばわかってもらえる」……っ」
『本当のことを話せばわかってもらえる』
子どもなオレは、そうなんだろうと納得してしまった
でも本当は、ミズキ先生はわかってたと思う
平和な木ノ葉の里にも理不尽なことがいっぱいあるってこと
……今までのように。
38人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:仲村あ〜子 | 作成日時:2016年7月1日 22時