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突如現れた生意気な部下を見て土方の眉がぴくりと動く。対してAは顔色一つ変えず彼の右手からマヨネーズを取り上げると何事もなかったかの様に自分の懐にしまった。
「今週はマヨ3本までって言いましたよね?まだ火曜の朝ですよ、2本目半分も残ってないけど大丈夫ですか」
「3本はねーだろ3本は、せめて先週と同じ5本にしろ。俺の身が持たねーよ」
「いやアンタ1日何本消費すりゃ気ィ済むんですか」
近くを通り掛かった山崎が冷静にツッコミを入れる。真実を知りたくはないが二人の会話から察するに1日1本なんて可愛らしいものではないのだろう。Aは冷ややかな表情で溜め息を漏らすと土方の隣に自分の盆を置いた。
「つーか何で俺が健康管理されなきゃなんねーんだ!」
「上司の健康管理は部下にとって当然の責務でしょう?...あ、プリンは私が頂きますね」
「テメーは良い歳して何食い意地張ってんだ恥ずかしくねーのか」
「良い歳して犬のエサ主食にしてる人に言われたくないです」
紺青がギラリと鋭い光を纏う。奪われたプリンはAの艶っぽい唇へと吸い込まれ消えてゆく。見つめ合ったまま両者一言も発しない。隊士達は見慣れているのか二人のやり取りを気に留める事なく朝食を口に運んでいる。
しかし離れた所から盗み見ていた山崎の目には確かに、二人の間にバチバチと火花が散る様が映った。
「まァた始まったよ...ほんと、朝から仲良いなぁ」
__江戸の街は今日も平和である。
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マツリ(プロフ) - Hiさん» 返信遅くなってしまいすみません🙇🏻♂️一気見ありがとうございます...!!嬉しいです! (3月3日 0時) (レス) id: 07cc4afb9c (このIDを非表示/違反報告)
Hi(プロフ) - とても面白いお話で今日一気見しました、、!!! 続き楽しみにしています(*^^*) (2月23日 3時) (レス) @page37 id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - Honokaさん» ありがとうございます...!私も報われて欲しいです😂 (8月26日 22時) (レス) id: 07cc4afb9c (このIDを非表示/違反報告)
Honoka - 続き楽しみにしてます!!夢主ちゃん報われるといいな、、、、 (8月26日 16時) (レス) id: c2fc80e477 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます!更新頑張りますね...! (2023年1月5日 12時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツリ | 作成日時:2021年7月16日 16時