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身代わり� 柄隹嘆躾諭� ページ23
私の恋人は優秀だ。
恋人である彼――草加雅人は、いつも学部で一番の成績、部活動ではテニス部と馬術部、フェンシング部の部長を務め、まさに文武両道。その上、端正な顔立ちで礼儀正しい。完璧としか言いようがない。
だが恋人としては失格だ。
私は彼に、まだ一度も好きだと言われたことがない。
講義が終わり、大学構内のフリースペースで自習をしていると、目の前で誰かが立ち止まった。顔を上げると、そこにいたのは彼だった。
「流石だな。もう試験勉強だなんて」
「貴方みたいに、聞いただけで覚えられればいいんだけど」
私はすぐに視線を手元に戻した。
彼と付き合う前までは、今のように熱心に勉強することはなかった。
だけど、少しでも彼と釣り合うように――彼に振り向いてもらえるように、勉学に励むようになった。
全く、可笑しな話。私は既に彼の恋人だというのに。手にしていた水性ボールペンの先からは黒色のインクが溜まり、じんわりと白い紙に滲んだ。
(つづく)→
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mtnz(プロフ) - namelessさん» 感想ありがとうございます！！微妙な関係性、いいですよね……。閲覧感謝です！🙏また新たな良き関係性を書きたいと思います！ (4月4日 17時) (
レス) id: 2225662d3f (このIDを非表示/違反報告)
nameless - 草加夢の関係性とても好きです……………😭😭😭めちゃくちゃたすかりました…………😭😭😭😭😭😭 (4月4日 3時) (レス) id: 61c846afc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mtnz | 作成日時：2024年2月18日 1時
