・ ページ26
いよいよ、作戦決行日。
あの後、うらたさんがメンバーでゲーム大会をする約束を坂田さんに取り付けてくれたらしい。場所は私達の家。
あとは、3人を連れた坂田さんが家に帰ってくるのを待つのみ。
「ただいまー」
がちゃ、という音とともに坂田さんの声がした。
「おかえり！坂田さん！」
「おじゃまでーす」
「Aちゃん久しぶり！！」
「おひさー」
いかにも、久しぶりに会ってます、な雰囲気を出してくれるうらたさん達。
皆さん、私のために合わせてくれてるんだから私もバレないように頑張らないと……！
「久々だな。みんなでゲームすんの」
そう言いながら、どっかりと腰を下ろすうらたさん。さり気なくその横に私も座る。
更に隣にセンラさんで、後ろに志麻さん。
坂田さんが私の近くに座れない状況が作られてる。
「そやなぁ！みんな忙しかったしな〜」
しかし、特に気にする様子もなく、坂田さんはうらたさんの隣に座った。
「Aちゃん。まだ落ち込まんでええ」
センラさんに耳打ちで励まされるけど、心は晴れない。
やっぱり何とも思われてないんだなぁ……。
沈んだ気分のままゲームを始める。
1回戦は、坂田さん、うらたさんVS私、センラさん。
坂田さんや皆さんと違って、テレビゲームとはほぼ無縁で生きてきた私にとって、ややこしいボタン操作はなかなか慣れないものだった。
「ん、Aちゃん？？こうやで！」
手の空いていた志麻さんが私のコントローラーを操作してくれる。
……ちょっと、距離近いんですけど！！
前に両腕を回されて、抱きつかれてるみたい。心拍数がどんどん上がっていくのが分かる。
「そうそう！よしゃ、坂田倒したれ！！」
コントローラーに添えられただけの私の手を握り込んで志麻さんが素早く操作する。
結局、100%志麻さんのお陰で坂田さんを倒し、間もなくうらたさんもセンラさんに倒された。
「よっしゃ！こっちの勝ちですよ！」
「やったやん！！」
「あっ、えと……。ありがとうございますっ！」
特に何もしてないけれど嬉しくって、センラさんと志麻さんとハイタッチ。
これは別に狙ってした訳じゃないけれど……、流石にハイタッチは怒られるだろうか。
また、坂田さんの方を見る。……が。
「うわ〜、悔しいなぁ！でも俺らも頑張ったな！うらさん、いぇーい！！」
また、平気な顔の坂田さん。
そんな坂田さんとハイタッチを交わすうらたさんが羨ましくって……。
って、私が嫉妬してどうするのよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サク(プロフ) - やさん» 了解しました！こちらこそ理解力がなくすみません。恐らくLIVE仕様などになるかと思いますが是非続編にて書かせて頂きます！素敵なリクエストありがとうございます！ (2019年8月25日 13時) (
レス) id: b15236861c (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - サクさん» わかりにくくすみません。坂田さんが夢主に対して嫉妬するという設定です、、！ (2019年8月24日 5時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
はるねこ。(プロフ) - サクさん» いえいえ、、、！素敵なお話をありがとうございます！！思っていた通りで楽しく読ませて頂きました！これからのお話も楽しみです♪これからも応援しています！！ (2019年8月24日 1時) (レス) id: 275c852316 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - やさん» リクエストありがとうございます！お話が満タンなので続編にて書かせて頂きますね！しかしすみません、少しリクエストの意味が汲めてないです汗 どちらがどちらに嫉妬するのでしょうか？？理解不足で申し訳ありません！ (2019年8月24日 1時) (レス) id: b15236861c (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - こんばんは〜いつも愛読しております！今回リクエストの方初めて送らせていただきます。夢主がリスナー設定の「嫉妬されて喧嘩する」お話が見たいです！いつでも大丈夫なので更新できるときによろしければ、、！応援しております！ (2019年8月23日 17時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サク | 作成日時：2019年2月14日 8時
