次男からの愛が重すぎて、妹である私の胃は持ちそうにない。3【おそ松さん】

第76話「妹さんは超頑張る」 ページ31

……そもそも私が何故こんな事をしているかというと、このキチった兄さんにこのような事をひたすら行えば、足の拘束を外してやると言われたからだ。

イモムシ(現在はカタツムリの殻)から脱却したいと思っていた私には願ってもない事だったので、すぐさまokを出した。




…なんだかちょっとだけ尻軽女みたいになってるのは気のせいか。









ついでに手の拘束も外せと言ったら「両手足をくれるのなら外す」と返された。



思わず真顔のまま吐血しそうだった。

足→手に向けてのハードルが高すぎて死にそうである。













「兄さーん。もういいだろー？そろそろA人形の限界が近いんだけど」



「…じゃあ」



「ん？…んー…しゃーねーな」







腕を広げて「来い」みたいな感じでこっちを見ているため、しぶしぶながらもそれにノッてやった。
自分で言っちゃあなんだけど貴重だよ、この私。




腕が縛られている為、抱き合う事は不可能なので倒れ込むようにしてカラ松兄さんに凭れかかった。

素直に従う私を見て満足そうに笑いながら、カラ松兄さんは犬を愛でるように私の頭をわしゃわしゃ撫でた。






……おい誰だ「今度から俺もA縛ってから命令しよう」って言ったやつ。
勘違いしてんじゃねーよ、Aちゃんは縛られたら喜んでなんでも言う事を聞くようになるドMじゃねーんだぞコラ。







「(つーか…早く離せよこのサイコ野郎……！！)」







頭を無意識にガンガンとカラ松兄さんの肩あたりに押し付けてたら「やけに積極的だなhoney？」と頭上から聞こえた。







「うっさい、早く離せやこのやろう」


「……」


「黙って胸に手を伸ばすのやめてくれる？ここ公共の場ですよ？社会的に抹殺されたいの？」


「元々抹殺されちゃう身じゃん俺ら…ひひっ」


「嬉々として言わないで悲しくなるから！！！！」


「そういう事でもなくね？

ンアッ！？ちょっ、Aスーパーローリンアタック！！！」


「っ！…フッ、いい蹴りじゃないかhoney」





グワッと掴まれたので、上半身をバネに両足蹴りを叩き込んだら笑顔をいただきました。




アレッ、ここにきてこいつもドM疑惑？
一体誰得なんですかね。とにかく離してほしいです。

イラスト、頂きました！×15→←第75話「すみません、悪○の実は何処にありますか？」

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