第75話「すみません、悪○の実は何処にありますか?」 ページ30
「暇だなーーー」
「ひーー」
「ひーー」
「ひーー」
「いや本気で思ってるから。お前らみたいに気楽に考えてねーんだよふざけんなマジで。
……カラ松兄さーん、まだ?」
「あと20分…」
「そう言い出してから既に三時間は経ってるけど、そこんところどうなってます?」
現在、午後2時あたり。
私は今、カラ松兄さんに包まれております。
…え、意味がわからない?すみません。
第三者から見たら、私が座ったままカラ松兄さんにお姫様抱っこをされているような状態です。
…え、ますます訳が分からない?すみません。
もっと言うと、胡座をかいて座るカラ松兄さんの足の間に私の尻が置かれ、肩には腕が回されているような状態。足はもう面倒くせえので投げ出した。
最初の方はなんだコイツ頭パンクしてんのかと手で肩らへんを押して距離を取ろうとしたり、胸元に頭突きやらしていたのだが数時間経って無駄な抵抗だと分かり、今はもう頭ごと彼に身を任せてしまっている。
ドラマとかで見る銀行強盗に人質として捕まった人の気持ちがよく分かってしまった気がする。
ハッキリ言って知りたくなかった。
…しかしなんだろうこの状況、不思議。
カラ松兄さんが私に酷い危害を加えてはいないと分かると、まあ側にいてはいるが完全にスルーしている兄たちも兄たちである。
今度デカパン博士に「DTクズニート用抹殺薬」でも貰ってこよう。
そんな中でも、カラ松兄さんはひたすら私の体を弄っている。
頭撫でたり髪の匂いを嗅いだり、頰に手を添えたり首元に顔を埋めたり手を握ったり太腿に手を這わしたり唐突にギュッと抱き締めたり…と、ほぼやりたい放題である。
時に胸やら腹を触ってきたりするので、そこは容赦無く腹パン(私にとっては強打だが恐らく弱ダメージ)を食らわせたりする。
一体なんなんだ、この意思表示は。
この体勢しんどーい…とワザと上半身の力を抜いて私の体を支える彼の腕に相当大きな負担(泣)を掛けてみたが、ビクともしなかったので本格的にこいつはゴリラなのだと確信した。
この男の筋肉は鋼でできているのか。
もしかしたらその気になれば風来砲(クー・ド・○ァン)でも出せるのかもしれない。
私も麦わらさん宅に入れるなら航海士になりたいな。
なんか…強いお姉さんって憧れません?現実にも「ト」から始まって「子」で終わる名を持つ女性がいらっしゃいますけど。
第76話「妹さんは超頑張る」→←第74話「育成牛はこちらです」
3942人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こま - シンプルに言って好きです!カラ松のちょっと病んだ系のギャップえぐすぎて口から内蔵でましたwガチ、永遠に続いてほしいです!すべてが完璧すぎてもう毎日満面の笑みで一日を過ごしています!w続き楽しみに待ってます!!! (10月25日 19時) (レス) @page43 id: aa7af232a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ好きです!!れお願いします!!!続き待ってます!!! (8月30日 22時) (レス) id: a39746ca53 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 超おもろい………続き待ってます!!!! (5月20日 23時) (レス) @page43 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続き待ってます···! (2022年4月7日 22時) (レス) id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらっち - 本当にもう好きすぎます... (2022年3月27日 1時) (レス) @page43 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱんこ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月28日 16時