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第佰拾玖話「完全なる片思い」 ページ33

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_______義勇は兎も角、しのぶが柱になったのか


_______時が過ぎるのは疾いな。……些か残酷過ぎる程に





………いや急にどうした、曾祖父ちゃん。
ぎゆう?しのぶ?誰ですかそれは。


曾祖父ちゃん?もしもし、千里曾祖父ちゃん?
………くそ、あっちからは応答してくれない!!!いつも通りか!!!



「ああ、申し遅れました。私は蟲柱、胡蝶しのぶです。どうぞお見知り置きを」

「……よ、ぉ…ぃ……ぉ、あ……」

「無理して話さなくて良いですよ。肩の傷も深いですし、安静にしていてください」

「(あれ?先程話振ってこなかったっけこの人?)」

「………なんだか貴女から、何処か懐かしい気配を感じます。……気の所為でしょうか」

「(え?)」

「……いえ、失礼。何でも有りません。処置の方させて頂きますね」



彼女、しのぶさんはニコーッとした笑みを浮かべ、私の肩に軽い処置を施し包帯でグルグルに巻いた。
ほぼ全身なんだけど。え?お姉さん、私を木乃伊(ミイラ)にしようとしてる?

そして……黒子?のような(真夏だったら多分暑苦しいんだろうな)格好をした男の人に何やら指示を出し、その指示された人が私の身体を持ち上げた。



「先程処置を施した方達の元に」

「承知しました」



……ん?他にもいるんだ、怪我人。

男性によって連れてかれる。……しかし冨岡さんのように優しくはなかった。ほぼ荷物のような扱いである。これは……うーむ……カムバック冨岡さん!!



その時、黒子さんが沢山いる集団の中に、懐かしい顔を見た。


あの子、そうだあの子!最終選別の時に無傷で生還した子だ!蝶と戯れてた可愛い子!そんな子が何故ここに?驚き半分不思議半分だ。

彼女も私に気付き、お互いの目が交差する。しかし彼女は直ぐに視線を逸らし、何処かへ行ってしまった。


………もしかして忘れられたとか?何それ辛すぎる。私は覚えてたのにあの子は忘れたの……?そんなに影薄かったの私は……?



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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 転生   
作品ジャンル:ギャグ
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えのぐ(プロフ) - 初めまして!もうこのコメント欄みないかもですけど一応言っておきます…百弍話の最後「異性には厳しい」と書いてありますが同性では…?細かいかもしれませんが…!この作品大好きですん。更新頑張ってください…! (2019年9月18日 19時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
シアン(プロフ) - 今日1日で全部読んでしまいました()好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 8d130acbce (このIDを非表示/違反報告)
衣鶴奈(プロフ) - 夢主ちゃんが本当に面白すぎて1話ごとに必ず笑ってますwwめちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年7月29日 11時) (レス) id: 8c5e0feeb8 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - コメント失礼します。この作品が面白すぎて、全然原作知識ないのに壱から1日で読んでしまいました!!番外編も含め、続きすっごく楽しみにしています!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: 8f71767d1e (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - 初めまして。この作品、とっても面白いですね!たまたま見つけて読んだのですが、この作品で鬼滅の刃の夢小説に目覚めました。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月25日 21時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月21日 9時

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