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第枯参話「閑散とした場所」 ページ36

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いのっちがぶっ倒れた事により現場は一時騒然としたが、そんな中でリーダーシップを発揮したのが何を隠そう炭治郎くんである。


彼はテキパキと行動し、いのっちを平らな場所で寝転がすと、己の羽織と善逸くんの羽織(善逸くんはめちゃくちゃ嫌がっていたが、私が「貸すよ」と言ったら全力で拒否っていた)を倒れているいのっちの枕と布団代わりとして使用した。


流石はお兄ちゃん。慣れてる感半端ない。



「……さて、中で殺された人達を埋葬してあげよう」



彼はそう言い、屋敷を目に映す。


沢山の死体が存在するであろう屋敷。
一度見た惨たらしい死体を思い出し、私は目を伏せた。



そうだ、あの子。あの子を埋めてあげなきゃ。



涙を流し、息絶えていた少女。

そんな恐ろしい思いをして殺されてしまった子が、あの屋敷の中に沢山いるのだ。



「………よし、この中で1番元気なの私だし、ちょっと行ってくるよ」

「ああ、なら俺も」

「君はもう大人しくしていてくれ頼むから、痛いんだろ?君は少し我慢することを覚えた方が良いよマジで!」

「ま……?」

「あっ、じゃあ俺着いて行く」

「君は体の至る所から流れる血を全て止めてから来てくれ」

「待って、それだと結構時間かかるんだけど!!ウォーーッ俺の血小板もっと早く仕事して!!」



無理だろ。

そんな事を思いつつ、私は静かに屋敷内に入った。



もう鬼の気配はしない。みんな殺したから。
しかし人間の子供はそれ以上に殺された。もう哀れむ事はしない。





誰の足音もしない廊下を、ただ一人歩く。
そもそも此処は誰の家だったのだろう?持ち主は何処へ行ったのか、しかし思い浮かぶのは最悪な結末である。



…………いや、……それより、まずは子供達の回収だ。



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第枯肆話「眠れ、魂」→←第枯弐話「力一杯の頭突き」



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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 転生   
作品ジャンル:ギャグ
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ぱんこ(プロフ) - みしろさん» コメ有難うございます!神ではないんです、ただただ妄想を吐き出すのが得意な一般ピーポーなんです…(〃ノωノ)更新頑張ります〜〜! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - ほにゃさん» コメ有難うございます!私の作る小説は悉くキャラが病んでいくので不思議ですね!笑 これから彼をどう動かそうかちょっと悩んでます…( ˘ω˘ ) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 黒酢さん» コメ有難うございます!キャラの性格を掴むのには苦労しました…炭治郎冷たいですか?笑 自分では全く分からないです(゚-゚;)これからはもっと優しいキャラにしていきます!笑 (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 善逸ゥ!ゴボアゴボン”ン”(吐血音)最高かよ…ッ! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。テンポ良く読みやすいです。貴方様は神か……(合掌)陰からひっそりと応援しております!!!!! (2019年7月20日 12時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月15日 16時

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