社会人になる筈だった私の就職先は『鬼殺隊』と呼ばれる組織に決定しました。弐【鬼滅の刃】

第枯肆話「眠れ、魂」 ページ37

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いた。

隅の方で、眠っているかのように目を伏せている彼女。



呼吸音は聞こえない。





「遅れてごめんね」





さあ、行こう。君の魂を此処から解き放つ。

彼女を横抱きにする。しかし食い破られた身体が晒されるのはあまりに可哀想だった為、私の羽織を被せる。



彼女の身体は、悲しい程重さを感じなかった。












「ごめん、この子よろしく」

「任された。悪いなA、頼りにしてしまって」

「良いってば炭治郎くん〜」

「ごめんねAちゃん、俺の血小板仕事遅くて…」

「良いよ善逸くん。それが正常だから」



早かったら異常だわ。というかそれだとほぼ鬼………んん、やめよう。早く他の子達を連れて来よう。


そして次に廊下に転がっていた子の死体を横抱きに連れてくると、先程復活したらしいいのっちと口論になっていた。


え？何？


……どうやら「埋葬」という概念が存在しないらしい彼と埋めるか埋めないかで口論になった際、何処かズレた言動で(私の中で)話題の炭治郎くんが「傷が痛むから埋めれないんだな？」と言うと、完全に煽られたと勘違いしたいのっちは張り切って(馬鹿にされたと思いめちゃくちゃ怒りながらも)遺体を屋敷から運び、そして埋める作業を手伝ってくれた。馬力が凄まじかった。そして長文。



数時間後、十体程の遺体が地に埋められた。


私たちはその前に座り、一つ一つにお祈りを捧げる。



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