无弐、『器用貧乏』 ページ14
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「初めましてAさん、私なほって言います!」
「すみと言います!」
「きよです〜!」
「よ、よろしくお願いします」
今度は3人の子。えっと、なほちゃんとすみちゃんときよちゃん。髪型と帯の色で覚えよう。おさげの子が……うう"ん。
彼女達と洗濯を行う。アオイちゃんは「少し用が出来ましたので彼女達と一緒にお願いしますね」と言い、何処かへ行ってしまった。
にしても平和である。寝台のシーツを干して風で飛ばされないように固定して、晴天の空を見上げて「これなら直ぐ乾くなぁ」なんて考えて。
滅茶苦茶平和なのである。
「(やべえ非日常が日常だったから普通の日常が非日常に感じる……普通って何??アレ何か私の脳大丈夫か?こういう時には素数を数えよう、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37………)」
「Aさん?どうかされましたか?」
「エッ、い、いや何も!何でも無い、よ!」
えへへあはは、と笑って誤魔化した。彼女達は不思議そうに此方を見ていたので直ぐに別のシーツに手を掛ける。
何やってんだろ私。兎に角ここで真面目に頑張らなければ。善逸君に新たに作って貰った居場所を自分からぶち壊すような真似はしたくない。
この平和が、いつまでも続けば良い。
そんな事を思い、シーツをギュッと握った。
実を言えば、食事を作る事は得意なのである。
レパートリーは滅茶苦茶少ないけども。なんなら味噌汁が得意料理だと真顔で言い切れる。見るだけで分かる情弱なやつ〜〜!!
アオイちゃん(「アオイさんアオイさん」と連呼してたら「貴女の方が年上ですのでさん付けはやめて下さい!」と言われてしまったのでちゃん付けにした)からテキパキと指示を出され、取り敢えず野菜を洗って切ったり煮込んだり炒めたりと、3人の少女達と協力して食事の準備を進めて行く。
一応手際だけは良いんです。リンゴの皮剥き、一切切る事なく一巻きで出来ちゃう程器用なんです実は。発揮される時少ないけども。
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ゆら(プロフ) - あああああああああああ更新停止いい!続きが気になる、、、 (4月29日 23時) (レス) @page25 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 流石にこれは最高すぎる、、、、もうなんか好きすぎて何て言葉にすればいいのか、とにかく好きです!!更新まってます😢 (2022年10月10日 12時) (レス) @page25 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いや最高すぎる 、、ストーリーから夢主の性格まで全て含めて最高 … 。面白すぎてめっちゃ読んでたらこんな時間になってしまっていた笑笑 更新待ってます 、!!! (2021年12月28日 2時) (レス) @page25 id: 541045445a (このIDを非表示/違反報告)
雷霞 - 何度も読み返させて頂いてます、数ある善逸夢小説の中で1番好きです、大好きです…!! 善逸もかっこいいんですけど夢主さんの性格が好きすぎます…っ!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 423a130570 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 続きを切実に所望します (2021年7月3日 23時) (レス) id: 37a3449760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月18日 23時