无伍、『女の命は飾りじゃない』 ページ17
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語ったら語ったで、虚無感が増した。圧倒的善逸君不足。
ハァ〜〜〜ッとクソデカ溜め息を吐き出……そうとしたが流石にそれは止める。アオイちゃんを困らせたくないしな(今更)
冷静になって、気付いた。
早々に猫被りを放棄してしまった件について。
アオイちゃんには「やっぱりお似合いかもしれませんね、貴方達」と言われた。目のハイライトは失われていた。
待って待ってアオイちゃん!!!そんな(諦め)みたいな顔しないで!!あからさまに失望したみたいな感じやめて!!ごめんな、見繕わないと色々残念になるもんな私!!
そんな内心荒れ狂っている私の格好は彼女達同様に白一色に染まった。ふわっとしたワンピース的な。正式名称知らんからそんな感じ。帯は反対色である黒。
そして黄色の蝶の髪留めを貰った。可愛い……それに黄色!好きな色が勢揃いである。うふふとつい気色の悪い笑みを浮かべた。
前髪長くなったから丁度良い。……あ、ついでに。
「良い加減髪の毛切ろう」
アイツ、元カレはロング推しだった為意味も無く伸ばし続けた髪。
此処ぞとばかりに断髪式だ。おさらばえ、慈しみのカケラもない思い出。
女は度胸、いざ決行。
適当に紙を敷きその辺にあった鋏を取り、一房髪を持ち一拍置いて、じょきん、と切り落とした。
……うん。短い方が楽だ。
「何でそんな適当に切っちゃうんです!!粗雑も良いところですよ!!鋏貸してください切り揃えますので!!」
「あら、わざわざ有難うございますアオイちゃん」
「もうその態とらしい言い方も結構ですので!!」
「アッはい」
態とらしい()
適当におりゃおりゃと切ってみたら滅茶苦茶批判を食らった。主にアオイちゃんから。
すみちゃんきよちゃんなほちゃんには「Aさん急にどうしちゃったんですか……!?」とオロオロされた。ごめんな、奇妙な女の突然の奇行を許しておくれ。
すっげえ手際の良いアオイちゃんにより、綺麗に切り揃えられた私の髪。ショートヘアも良いね、髪の手入れとかめっちゃ楽だし。何よりすーすーする。
「ありがと〜」とアオイちゃんに向けて笑えば、彼女は「する時はするって言ってください、このくらい私がやりますから」と外方向いて言われた。あらら、急にツンデレっぽくなっちゃって、可愛いの。
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ゆら(プロフ) - あああああああああああ更新停止いい!続きが気になる、、、 (2023年4月29日 23時) (レス) @page25 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 流石にこれは最高すぎる、、、、もうなんか好きすぎて何て言葉にすればいいのか、とにかく好きです!!更新まってます😢 (2022年10月10日 12時) (レス) @page25 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いや最高すぎる 、、ストーリーから夢主の性格まで全て含めて最高 … 。面白すぎてめっちゃ読んでたらこんな時間になってしまっていた笑笑 更新待ってます 、!!! (2021年12月28日 2時) (レス) @page25 id: 541045445a (このIDを非表示/違反報告)
雷霞 - 何度も読み返させて頂いてます、数ある善逸夢小説の中で1番好きです、大好きです…!! 善逸もかっこいいんですけど夢主さんの性格が好きすぎます…っ!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 423a130570 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 続きを切実に所望します (2021年7月3日 23時) (レス) id: 37a3449760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月18日 23時