【銀魂】今日も傘屋は騒がしい【坂田銀時】

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何を言っているのか分からない、とでも言うような、かつてないほどの間抜けヅラを見せた沖田君。


そりゃそうだ。
いきなり店長がMになったと聞かされ、すんなり理解できる奴が一体何処の世界にいるというのか。






「...旦那、あんた何言って..」







怪訝そうな顔で俺の顔をじいっと見つめるその様は、どう見ても俺の話を信じているようには思えない。


どうしたもんだか...と思い悩んだ結果、辿り着いたのは。






「...見ればすぐ分かるだろうよ」





「...見るって、姉貴をですかィ」





「あぁそうだ。
おいA、ちょっとこっち来い！」






できればサディストの前にアイツを出したくはなかったが...
まずは信じてもらえなければ意味が無い。


数秒後、待ってましたと言わんばかりに「今行きます！」と無邪気な声が聞こえたのを確認して、沖田君と向き合った。






「...一応言っとくが、間違っても変な真似すんじゃねぇぞ」





「んなこたぁ分かってやすよ」






俺達の間になんともいえない空気が流れ出したかと思うと、
それを切り裂くように、事件の張本人はやって来た。






『旦那っ、やっといじめる気になったんですね！！
待ちくたびれましたよもう！！
二度と放置プレイなんてしないでくださいよ、私は拘束プレイしか受け付けません！！』






突然とんでもない事を喋り倒しただけでも十分ビビるというのに、それに加え鎖やらなんやらを笑顔で見せつけられては、もう言葉も出ない。

これにはさすがの沖田君もこれ以上なく引いているようで。





「...旦那、俺ぁ今幻覚でも見てんですかねェ」





「いや、残念ながら現実だ」





「...一体何があったんですかィ」






深いため息をつきながら、現状で分かっていることを話した。
今起きている事態が薬の影響だということも、こちらが色々と耐えている事も、全て。

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