18 不器用でも職人 ページ19
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一体最後に仕事をしたのはいつだっただろうか。
先週? 先月? …あれ、去年だっけ。
仕事の内容は何だったかな。
犬の散歩? ゴリラの保護? …マヨ方君のV字の伐採だっけか。
それすら曖昧になるほど仕事がこない、今日このごろ。
久々に、この万事屋に依頼がきたのである。
「あぁ...ようやくこの三食納豆かけご飯の呪縛から解き放たれる時がきた...」
「んだとォ!! こちとら働かない男共の為にわざわざ飯作ってやってんだぞオラァ!!
銀ちゃんは一生納豆みたいなネバっちぃ生活送ってろや!!」
「いや飯作るも何もご飯炊いて納豆盛るだけだろうが、つーかネバっちぃとか汚い感じの言い方やめてくんない」
「うっせぇメガネ!!
寝言はそのメガネ掛け機外して言えや!!」
「お前今なんつったコラァ!!!!」
全く、相変わらずやかましいガキ共だ。
朝からこの元気とは、これも立派な若い証拠なのだろうか。
なんだかそんな事を思う自分が老けてるみたいで、ついため息が出てしまった。
「歳はとりたくねぇもんだ...」
なんとも年寄り臭いことを呟いた、そんな時。
がらり、と戸の開く音が。
「あのー!」
聞き覚えのある明るい声と共に
ウチに上がってきた。
『依頼、お願いしにきました!』
「よォ、時間通りだな」
『マジですか、なんか嬉しいですね!』
急な依頼主の登場に、暴れ回っていた神楽と新八も途端に大人しくなり。
それがAだと気付くと、嬉しそうに彼女の元へと駆け寄るのだった。
「A! 今回の依頼主ってAだったアルか!」
「お久しぶりです! まさか依頼主がAさんだったなんて...」
『神楽ちゃん、新八君も。 久々だね』
2人の笑顔に、Aもつられて笑う。
久しぶりの再会に彼女も嬉しそうだ。
「Aが依頼ってことは、また店番アルか?」
前回のあの店番の依頼を思い出したのだろうか。
神楽がそう尋ねると、一変して困ったように腕を組んだA。
神楽も新八も、その素振りを心配そうに見つめている。
『そうなんだけどね...
なんでも昨日、傘の大量購入の予約が入ったんだけど、在庫が足りなくて。
今回は店番とかじゃなくて...みんなに傘作りを手伝ってほしいの』
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スージー・ズー - すみません!間違えました!銀ちゃんサイコー!って書こうとしたんですけど…笑 (2017年8月10日 21時) (レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
スージー・ズー - んサイコー! (2017年8月10日 21時) (レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - めっちゃ面白いです!!!銀ちゃんかわいい(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年5月18日 21時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
気空(プロフ) - 漆黒のラーメンさん» ありがとうございます!! 頑張りますね( ´-` )*゚ (2017年4月1日 12時) (レス) id: f4d2ff8c45 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒のラーメン - クッソおもしろいです!!!!! 頑張ってください!(*´∀`) (2017年3月31日 19時) (レス) id: dd18b39158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:気空 | 作成日時:2017年3月20日 18時