狗巻くんが大好きな女の子のお話

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『…………』



昨日、あの後……



『うああああああああっっ！！恥ずかしい……！！』




今、めっちゃ顔真っ赤だよ！絶対赤い！
……だって、あんな狗ま…棘の表情みたの初めてだしぃ………………



『棘もちゃんとした男の子だったんだな………………うぅ……恥ずかしくて死にそう……』



う、また会うのが気まずい……いや、今回は恥ずかしいだけだ。そうだ。



でも、行かなければならない。
だってもう教室に着いちゃったし。3人とも、もう来てるだろうし。



『…………よし、入るぞ』



ドアをスパーーンッと開ければ、すごい絵面になっていた。



『……えっと、どういう状況？』



今は、真希とパンタが腕を組んでいて……その視線の先に、正座している棘がいる。



禪院「あ？Aか。
今、棘になんで見合いなんて言ったのか聞き出してんだ」



『…はあ、なるほど』



パンダ「だから、Aは入ってきたらダメだぞ〜。絶対、棘の味方するから」



『りょうかい』



……まぁ、今回だけはいっかな。
真希とパンダが私の為に言ってくれてるのは嬉しい。




私は、3人の光景を壁に寄りかかりながら見ていた。
1枚だけ隠し撮りさせてもらった。中々の絵面だったから、ごじょせんに送ってあげた。




狗巻「こ、こんぶ〜」




『ﾝわっ！？！』



禪院「あ、おい！逃げるな！」




私の後ろに隠れた棘。
……そろそろ助けてあげるかぁ。




『真希、パンダ。もうこれくらいにしてあげて。
棘にのライフはゼロよ！』
パンダ「入ってきたらダメって言っただろ」




『はははー……………………ごめん、棘』
狗巻「おかか！？！？」



スっ、と棘を差し出した。




それから、棘は30分ほどまた正座させられていた。
キツそー。と思ったけど、棘なら慣れてそうだなぁって。

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