底辺歌い手を辞めたけどやっぱ歌は辞められなかった(白目)

８８話 ページ5

志麻side









忘れるってどういうことだよ！








忘れられるわけないだろ･････








志「くっそっ･････男が泣くなんてっ･･････････もう泣かないって決めてただろっ･･････････」









ｺﾝｺﾝ








坂「入るでー！！」









ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ









セ「まーしぃ？どうしたん？」









う「あれ、誰かお見舞い来たのか？花束置いてあるけど･････」









志「･････あいつが来た。」









坂「あいつって？」









志「Aが来た･････」









う「いつ！？」









志「ついさっき。」









う「じゃあ、まだいるかも･････」









ﾀﾞｯ









坂「あっ、うらさん！」









志「あいつから伝言がある。」









こいつらにこれを言うことがどれだけ残酷なことか分かってる。









けどあいつの最初で最後のワガママだ。









志「Aの事を忘れてほしい。」









坂「なんだよそれ･････！！」









セ「忘れられるわけ･････ないやん！！」









志「頼む。忘れてくれ。きっと、俺らが覚えてることによってあいつは苦しむんだ。」









坂「え･････？」









志「あいつは優しいから、俺らが今でもAの事を覚えてて、忘れられないでいるって知ったら、自分のせいでみんなを苦しませてるって思うだろ。」









セ「･････分かった。忘れる。」









坂「俺も。」









志「ありがとう。」









きっと、完璧に忘れられることは出来ないけど









お前の最初で最後のワガママ聞いてやるよ。

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