コーネリウス・ファッジ09 ページ48
「セレナ、どういう事？」
「ファッジの様子からして、理事長...マルフォイ氏の独断なんだろうけど、十二人いる理事が、今回の件で何の解決や対策も出さない学校側に異議を唱え、その責任としてダンブルドア校長を《停職》という形で責任を負ってもらおうという魂胆よ」
「ただ、魔法省としては見解が違うらしいわ」とファッジの狼狽えた様子に、セレナは冷えきった目つきで睨みつけた。
「ルシウス待ってくれ、ダンブルドアでさえ食い止められないなら……つまり、他に誰が出来る？」
「それはやってみなければわからん」
ルシウスがニヤリと笑う。それでも十二人の理事が決めた事だと。
その言い草に、ハグリッドは痺れを切らし吼えた。
「いったい貴様は何人脅した！何人脅迫させ賛成させた！ダンブルドアを辞めさせられるものなら、やってみろ！」
「マグル生まれの者は終わりだ！次は《殺し》になる！」そう叫んだハグリッドに、ダンブルドアは片手を上げ落ち着くように言った。
「理事たちがわしの退陣を求めるなら、ルシウス、もちろん退こう。しかし……」
ダンブルドアの明るいブルーの目で、ルシウスの冷たい灰色の目をじっと見据えたままだった。
「覚えておくが良い。わしが本当にこの学校を離れるのは、わしに忠実な者が、ここに一人もいなくなった時だけじゃ。覚えておくが良い。ホグワーツでは助けを求める者には、必ずそれが与えられる。そして、
一瞬、ブルーの目が合わさったような気がした。
「あっぱれなご心境で」ルシウスは皮肉りながらも頭を下げて敬礼し、大股で歩いて行き扉を開け先に外に出た。
ファッジはハグリッドが先に出るのを待っていたが、ハグリッドが足を踏ん張り、深呼吸をすると言葉を選びながら言った。
「誰か何か見っけたかったら、蜘蛛の後を追えばええ。そうすりゃちゃんと糸口がわかる。俺が言いてえのはそれだけだ」
ファッジの、蜘蛛なんて何処にいるんだという言葉を無視して、外に出てまた一言言った。
「誰か俺のいねぇ間、ファングに餌をやってくれ！」
ぞろぞろと出て行く姿を見送ったあと、セレナたちは透明マントを脱いだ。
「どうしよう...ダンブルドアまで居なくなったら、一日一人は襲われるぜ」
「そうなる前に終わらせればいいじゃない」
「何か分かったの？」
ハリーの質問にセレナは首を横に振った。しかし、その目にはメラメラと炎が宿っていた。
「追えばいいのよ。ハグリッドとダンブルドア校長が残した言葉解いた先に、必ず答えはある筈よ」
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (2023年5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (2023年5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
