コーネリウス・ファッジ08 ページ47
「貴方たち、こんな時間にどうしたの？」
「それは僕のセリフでもあるよ、セレナ」
深夜の来訪者が二人増えた。
透明マントで来たロンとハリーを出迎えると、ハグリッドは冷めたミルクを再び温め二人にも手渡した。
「いんや俺のセリフだ。お前さんたち、一年の時に罰則受けたの忘れちょらんか？」
「それはハリーだけだもの」
そう言いながら一緒に出されたケーキを上品に口に運ぶセレナに、ハグリッドとハリーは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「そういえばハグリッドは何で石弓なんか持ってたの？」
「あ、あぁ...あれはだな、その...」
言いあぐねていると、再び扉が大きな音を立てた。
ロンが驚いて叫びそうになるのを押さえながら慌ててハリーの透明マントを使って隠れると、ハグリッドに合図した。
バン！扉が壊れると思うくらいの大きな音を立てて開けると、深刻そうな表情をしたダンブルドアがそこに居た。
後ろの影が動いているため、誰かと一緒にいるらしい。
こんな時間に何故...？セレナは自分の事を棚に上げて目を凝らしてみると、ロンが囁いた。
「パパのボスだ！コーネリウス・ファッジ、魔法省大臣だ！」
「何でそんな偉い人がダンブルドアを連れてここに？」
そんなハリーの疑問はすぐに解けた。
《前科》があると宣う魔法省がハグリッドを連れて行こうとしており、それに対しダンブルドアが静かに怒り、ファッジは青ざめ冷や汗をかきながらも仕方ないのだと乞うた。
「プレッシャーをかけられているんだ。何か手を打ったと印象を与えないと...。ハグリッドでは無いとわかればここに戻って来れる。どうしてもハグリッドを連れていかねば私にも立場というものが...」
ファッジの《連行》という言葉に、ハグリッドは大きなその身を震わした。
「どこへ...？まさか、アズカバンじゃ！？」
ハグリッドが悲鳴をあげそうになったその時、再び扉の叩く音が聞こえた。
この短時間に四組もの来訪者が来るとは、普段の小屋からは考えられない状態だ。
扉に一番近かったダンブルドアが扉を開けると、黒い影がぬっと入ってきた。
見た事のあるブロンドのロングヘアーにセレナたちは固唾を飲んだ。
「もう来ていたのか、ファッジ」
「ルシウス...」
学校の理事でもあるルシウス・マルフォイが、ここで現れた。
冷たくほくそ笑んだその表情に、セレナ達はもちろんハグリッド達も嫌な予感がした。
「何の用があるんだ！」
「君ではなく校長に用があってね」
「して、私に何の用かのルシウス？」
「酷いことだがね、ダンブルドア。貴方に《停職命令》が出ました」
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
