ポリジュース薬06 ページ28
「君は最近新聞を見て無さそうだったから、教えておこうと思ってね」
「ありがとう、ドラコ。でもこれを見せてきたってことは...」
「ああ。僕はあまり信じたくないが...裏があると思ってる」
ドラコは鋭い眼差しで切り抜きを見つめた。
「セレナ。君が関わった今日までに起きた事件のこと、話せるか？」
ドラコの言葉にセレナは頷くと、事細かに自分の身に起こったことを話した。
夏休み中にハリーからの手紙が来なくて単独で会いに行ったこと、そこで居るはずもない屋敷しもべ妖精に出会ったこと、学校が危険だと言われたこと、軟禁されウィーズリー兄弟に助けられたこと、書店での喧嘩、キングス・クロス駅でのこと、車での登校のこと、ミセスノリスが襲われた時のこと、クィディッチの試合でのブラッジャーの異変、そしてドラコと見た襲撃事件のこと...。
挙げてみると、意外と多く巻き込まれてることにセレナ自身驚いたが、ドラコはセレナのことだからと気にも止めてないようだった。
「セレナ、その屋敷しもべの名前を覚えてるか？」
「ええ、確か...《ドビー》」
ドラコがその名前を聞いてヒュッと息を飲み、セレナは白い肌を段々と青く染めるドラコの様子に気がついた。
二人の様子にクラッブとゴイルも興味津々に前のめりになった。
「ドラコ、まさか...」
「ああ。僕の家の屋敷しもべだ」
ドラコの発言にセレナはキュッと唇を固く閉じ、ゴイルがガタンと椅子から落ちそうになっているのをクラッブが押さえていた。
「確かドビーが言ったんだよな？ポッターはこの学校に来たらダメだと」
「ええ。本来なら私もダメだったらしいけど...」
「もしそれが、僕たちが《友達》だったからだとしたら...」
ドラコは生唾を飲んで一呼吸置いて言った。
「父上が何かを仕掛けたってことだ」
しん...と部屋が静まり返り、談話室も暖炉の火で暖かいはずなのに冷たく感じた。
「だけど何を仕掛けられるというの？」
「ああ、そこが分からない」
もしかしたら父が今回の事件に関与しているかもしれないとの結論に至ったドラコは、どこか憔悴したようだった。
セレナは少し考えると、もう一つドラコに質問した。
「ねぇ、ルシウスさんに今回のこと聞いたりしたの？」
「ああ。五十年前に一度《秘密の部屋》が開かれたらしい。その時の犠牲者は...確かマグルが一人だけで、開けたとされる人物は学校を追放されアズカバン送りにされたと仰ってたよ」
それ以上は聞けなかったと残念がるドラコに、ゴイルが素早く質問した。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (2023年5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (2023年5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
