ポリジュース薬05 ページ27
一度はやってみたかった城の探索を終えたセレナは、ドラコへのプレゼントを手にスリザリン寮へと向かった。
そんな時、薄暗い廊下の向こう側から誰かが歩いてきた。
「あら、ドラコ？」
「やぁセレナ。
どうやら夕食を終えたあと談話室で二人を待っていたらしいが全然帰ってこなかったらしく、仕方なしに探しに来たらしい。
「いいえ、見てないわ。まだ探すなら一緒に探すわよ？」
「いや、君とのお茶会が最優先だ。お手をどうぞ、
わざとらしくお辞儀をし手を差し出すドラコに、セレナは声を出して笑った後その手をとった。
会話が弾む中、スリザリン寮の近くの地下通路を歩いていると、ドラコの探し人たちがパーシーと何やら話し合っていた。
「セレナはここで待っていてくれ。ヤツに見つかると面倒だ」
ドラコの案に確かにと頷くと、廊下の角の影からその様子を伺った。
二、三言ドラコとパーシーが話すと、クラッブとゴイルを引き連れて戻ってきた。
後ろから着いてきたクラッブとゴイルは、セレナの姿を見て驚いた様子だった。
「何を話してたの？」
「なんてことは無い。廊下をウロチョロするなだとさ」
「それはそうね」
ほら、こっちだ。とドラコが腕を出すと、セレナはまだお貴族ごっこを続けるの？と苦笑しながらその腕に手を添えた。
それを見たゴイルの顔が歪み、クラッブがゴイルを肘で突いた事などセレナは知る由もなかった。
四人は湿った剥き出しの石の前に立つと、ドラコが発した合言葉《純血》で隠し扉が現れた。ドラコについて行くと細長く天井の低い談話室に辿り着いた。
グリフィンドールの談話室とはまた違い、天井からは丸い縁がかったランプが吊るされ、前方には壮大な彫刻を施した暖炉が存在していた。
少し待っていてくれとドラコに言われたため、三人は銀と緑のストライプ柄のソファにそれぞれ座った。
セレナは一人がけのソファに座ると、その生地の感触に一人静かに驚いた。
「(この感触...家のと同じだわ)」
一人感動していると、自室から戻ってきたドラコが徐に一枚の新聞の切り抜きを取り出し、机の上に置いた。
「父上から僕に送ってきたものだ」
三人が覗き込むと、そこにはマグル製品不正取締局の局長であるアーサー・ウィーズリーに、罰金五十ガリオンを言い渡した内容だった。
更にはこの学校の理事も勤めるルシウス・マルフォイが、彼に対し辞任を要求したのだという。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
