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真夜中の決闘03 ページ41

あれから十分程度経った頃、ぞろぞろとグリフィンドール生が校庭に出てきた。
全員揃った頃に、白い短髪に鷹のような黄色い目をしたマダム・フーチが現れ、開口一番にガミガミと声を発した。

「何をボヤボヤしてるんですか。みんな箒の側に立って。さぁ早く!」

セレナは側にある箒を見ると、古ぼけて湾曲した箒が今回のパートナーのようだ。
フレッドとジョージが言うには、真っ直ぐ飛ばない箒や高い所に行くと震える箒があるらしい。

「右手を箒の上に突き出して…そして《上がれ》という!」

マダム・フーチの言葉通りに皆が一斉に箒に手を翳し《上がれ》と唱えると、箒が吸い込まれるように手に納まった。
セレナを含む少数が上手く出来たが、隣に立つハーマイオニーの箒は地面を転がるだけで、逆サイドに立つネビルの箒はピクリとも動かない。

セレナは二人を落ち着かせ、一つアドバイスをする。

「怖がってるとそれが箒に伝わって、箒も乗せたがらないよ。絶対乗ってやるって気持ちが大切なの」

次にマダム・フーチが、箒の端から滑り落ちないように箒にまたがる方法をやって見せ、生徒たちをまんべんなく見回って、箒の握り方を直していった。
意外だったのはドラコで、ずっと握り方を間違っていたらしく、指摘されたときはハリーとロンが密かに喜んでいるのをセレナは見てしまった。

「さあ、私が笛を吹いたら地面を強く蹴ってください。箒はぐらつかないように押さえ、二メートルくらい浮上してから、少し前かがみになってすぐに降りてきてください。いいですね、笛を吹いたらですよ。

…一、二の―――」

三、とマダム・フーチが言い終える前に、横にいたネビルが急に消えてしまった。
セレナは慌てて上を向くと、みるみるうちに上昇していくネビルがそこにいた。
皆も悲鳴や歓声やら上げて彼に注目する。

マダム・フーチも大声を上げて戻ってきなさいと叫ぶが、彼の耳には届いておらず、それよりも恐怖心のあまり箒があっち行ったりこっち行ったりと不安定に動いている。
落ちるのも時間の問題だろう。

皆が彼に注目している中、セレナは何故か使命感を感じていた。
―――ネビルを助けないと。

セレナはネビルを一点に見つめ、箒にまたがり地面を思い切り蹴り上げた。
彼女の予想外の動きに、誰もが驚いたような声をあげる。

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レン(プロフ) - 潤華さん» 潤華さん、初コメありがとうございます!お褒めの言葉嬉しいです☺️引き続き、応援よろしくお願いします! (2月5日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - とっても面白いです!!!♡♥ (2月4日 20時) (レス) id: 9eceefbc71 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - カケオレさん» コメントありがとうございます!この時代にもニュートが居たので是非からませたいと欲望が出てしまいました笑今後も出てきますので楽しみにしててください! (2023年3月20日 21時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ニュートが出てきた瞬間叫んでしまいましたよ (2023年3月20日 7時) (レス) @page11 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - †NANA†さん» ご指摘ありがとうございます!遅ればせながら修正致しました(^^) (2023年2月10日 20時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レン | 作成日時:2022年7月3日 9時

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