2. 貴族の館の前 ページ4
レ「さー。会場に到着到着!」
レイジーが馬車からひらりと飛び降りる。
レ「よっと。さ、君も降りておいで。
ん? どうしたのかな、ぼくの可愛い妹は、もしかして緊張してる?」
『は、はい。お兄様』
レ「大丈夫。このレイジーお兄ちゃんがついている。
それに、舞踏会では仮面で誰だかわからないんだから、ちょっとくらい失敗したって平気だよ。ね?」
『は、はい』
レ「お? やっと笑ったね。
うん。やっぱりぼくの妹の笑顔はサイコーだ。
そのドレスも、ネックレスも、とてもよく似合ってる」
『ありがとうございます。
でも、高価なものなので落ち着かなくて……』
レ「ん? こんなに高いものをつけるのは初めてだから落ち着かない?
君が宝石に負けないレディに成長したと思ったから、おばあ様だってネックレスを譲ったんだよ。
おばあ様が判断を間違えたことなんて、今までなかっただろ?」
『(こくっ』
レ「そうそう。さ、ぼくの手をとって。
慣れないうちはちょっと前が見にくいから、気を付けるんだよ」
Aは、レイジーの手をとって馬車から降りる。
その時、
ズルッ
『きゃっ!?』
レ「おっとっと。ほーらね。つまづいた。足元には注意注意」
『す、すみません』
レ「ちょっと髪が乱れちゃったね。
う〜ん…うん。バッチグー。
本当に綺麗だ……。仮面があったって、これは目ざとい男共が見逃さないよ。
お兄ちゃんは心配性だなぁ」
『ふふっ』
レ「ふふ。なにかあったら大声でぼくを呼ぶんだよ。
どこにいたって、必ず駆けつけるから」
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作者名:ようかん | 作成日時:2016年9月26日 16時