ご主人様は9人います【JUMP】

45. ページ45

光 side





圭人と、バンド曲の話をしているところに ふらふらっとAが来た。







A「あ〜、光くん〜」



いつも以上に ふにゃふにゃしてる。






...なんかこいつ様子おかしくないか？




「どうした？」


A「ん〜？へへ、ぎゅー」


「おい、ちょ...」




あろうことか、Aは ソファに寝転び、座っている俺の腰に手を回し 抱きついてきた。





圭人「A！？」



「ぎゅー...」






珍しく大きな声を出した圭人に反応し、みんなが くるっとこっちを見た。


...Aは、離れる気配ないし。








薮「A、、積極的だな...」


裕翔「いやそれどころじゃない！」





大貴「は！？なにしてんの」



ほらほら、大ちゃん走って来た。



大貴「なにこれ、どういう状況？」



「...俺が一番わかってねぇ」




いや本当にわかんねぇよ、だって 急に抱きつかれたんだもん。








A「ひ、か、る、くんー、いい匂いする〜」





次は 腰に抱きついたまま、今度はお腹に顔を埋めて スリスリきた。



ちょ、ちょっと、なんかそれ、やべぇって。







雄也「まって、A、やばくね？」





慧「Aさーん、離れなさい。光くんが興奮しちゃうよ」



「やだぁ...、いのちゃも、ぎゅ、する？」



Aの潤んだ大きな黒目がいのちゃんを見つめた。


慧「するー！」


裕翔「返事早っ！！！」






いやいや、今そんなふざけてる場合じゃねぇ！






涼介「なんか 様子おかしくない？」


侑李「...A、お酒飲んだ？」



「、、、じゅーす、のんだ。」






圭人がささっと台所に行き、青ざめた顔で缶を持ってきた。





圭人「あのさ、A、今 コンタクトしてなくて あんまり目見えてないんだよね。

それでジュースも間違えて...お酒飲んだみたい。それも、割と強めの。」





圭人が持ってきた空の缶は、アルコール度数が高めの酒だった。





...そーゆーことか。






涼介「コイツ、酒飲んだらダメだな」


雄也「酒の席で男いたら、すぐ持ってかれちゃうよ」


侑李「とりあえず、今のA、助けなきゃ」




そうだよ、次は俺の膝の上でゴロゴロしだしたAを どうにかしてくれ！！！




理性ってもんがあるじゃん...？


なんかそんなことされたら、そういう気持ちになっちゃうから マジ止めてほしい。

46.→←44.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す