ご主人様は9人います【JUMP】

42. ページ42

コンコン



「知念くん、入っていい？」


侑李「...いいよ」







ガチャ








「失礼しまーす...」




椅子に座り、パソコンを見ている知念くん。









「あのね、今日 裕翔くんと知念くんの映画見に行ったの」



侑李「.....そうなんだ」






...パソコンをよく見ると、オンラインゲーム中の知念くん。









「あ、ゲーム中？邪魔してごめん」


知念「.....」




すっごい集中してる...









「えっと、夜ご飯できたから 下きてね」


知念「....」









うう、返事してよ〜...

ま、いっか。待ってたら下くるかな。









「先に行くね」

知念「待って。




映画 どうだった？」







くるりと振り返ると、知念くんは パソコンの電源を切って、私を見つめていた。









「裕翔くんとも言ってたんだけど、リンリン ほんと王子様！！
めちゃくちゃかっこよかったよ」



知念「ふふ、それで？」








嬉しそうに口元をニヤつかせながら聞いてくる知念くん。







「裕翔くんが大きいポップコーン買ってくれたんだけど、食べるの忘れちゃうくらい夢中になったの」









知念「...さっきから 裕翔裕翔言い過ぎ。」




寂しそうに揺れる瞳。





「あっ、ごめんね...」


知念「いいけど。」





ちょっと拗ねた顔で私を見つめてくる アーモンド型の目。








知念「映画見てくれてありがとう」


「うん！

知念くん 映画頑張ったから、今日は知念くんの好きな餃子にしたよ」



知念「ほんと？早く食べたい」







"餃子"という単語を聞いた途端、目をキラキラ輝かせて、ぴょんっと椅子からおりた。






知念「ほら、A。早く行くよ？」


「うん！」




嬉しそうに はしゃいでる知念くんは、ほんと可愛いなぁ

43.一大事→←41.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す