27信じるということ ページ28
鬼灯said
1ヶ月が経った。あの日から本当にAさんはいなくなってしまった。天国の方にも行ってみたが、いなかった。
「…………ま、鬼灯様!」
鬼「!すいません、考え事をしてました」
いつの間にか目の前には書類を手にした獄卒が立っていた。衆合地獄の女獄卒だ。
「…A様のことですか?」
鬼「…いえ」
「そうですか…。あ、この書類チェックお願いします」
そう言って彼女は書類を机に置き、踵を返す。
鬼「待って下さい!」
「…?はい」
鬼「貴女は…その、Aさんがやったと思いますか」
何故こんなことを聞いているのだろうと自分に呆れる。もう終わった事なのに。
案の定彼女は眉を潜め、口をつむぐ。
鬼「すみません、やっぱり−」
「鬼灯様は、A様がやったとお思いなのでしょう?」
鬼「…正直よくわからないです。始めは気が動転してAさんを疑いましたが、冷静に考えてみるとなんだかおかしいですよね」
「…………私は、A様はやってないと信じています」
彼女は小さく、だがはっきりと言った。
"信じている"
その言葉が胸に重くのし掛かる。自分が、出来なかったこと。
鬼「そうですか…わかりました」
「…あの、鬼灯様」
鬼「?」
「A様が祟り神だって…本当ですか?」
鬼「もう知っていたんですか。…本当ですよ」
そう答えると、彼女は少し距離を近づけ小声で話した。
「…昔、この近くに力の強い神様がいたのをご存知ですか?」
神などあの世には腐るほどいる。その中の一人がこの近くにいようが、私には関係ない。
だが、彼女が話始めた話は衝撃的なものだった。
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和(プロフ) - ハル@雪割桜さん» コメントありがとうございます!私も泣くと思います(笑)でも、罵られるのもいいかも(( (2014年12月21日 22時) (レス) id: 44f16ce612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル@雪割桜(プロフ) - 白澤様も鬼灯様もおやさしい!!自分こんな優しくされたら泣くわ← (2014年12月20日 11時) (レス) id: 9e20382275 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - ハル@二次元から戻れなくなった奴さん» 愛莉ちゃん、諦めてくれるでしょうか(・・;)コメントありがとうございました! (2014年12月18日 2時) (レス) id: 44f16ce612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル@二次元から戻れなくなった奴(プロフ) - 愛莉てめェェェェェェェェェェさっさと諦めろォォォォォォォォォォ鬼灯様は夢主様が好きなんだぞォォォォォォォォォォ(怒) (2014年12月17日 19時) (レス) id: 9e20382275 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 雷風神 凪響 ーraihuuzin naotoーさん» ありがとうございます!その言葉に涙が出そうです…っ!すごく励みになります(^o^)更新急ぎます! (2014年12月16日 7時) (レス) id: 44f16ce612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和 | 作成日時:2014年9月15日 18時