隠し事 ページ50
翔side
俺にはいつも隠し事するなとかいう癖に…自分はいいのかよ。スタッフを気絶させた後に俺は思った。
智「助かったよ！翔くん」
「あ、そう」
智「しょおくん？」
不審に思ったのか俺の肩を掴んだ。
何故か分からないけど、嫌になって智君の手を振り払った。
智「しょ、しょうくん？」
「触んな。」
智「な、なんで？」
俺には隠し事ダメとか言うのに、自分は良いんだ…
なんか、もうどうでもいいな。
「あんたさ、俺には隠し事するなとか言う癖に…自分は平然と隠し事すんじゃん？なんかもうどうでもいいわ。」
智「ま、待って！翔くん…ｲｯ」
あぁ、忘れてた。痛め付けられたんだっけ…
智君くらいなら俺でも持てるし…
「ちょっと動くよ」
智「え、いいよ！」
「黙って」
智「せ、せめてお姫様抱っこはやめて欲しいなぁ」
「顔が見えなきゃいいんだろ？」
俺は来ていたパーカーを脱いで、智くんに被せた。
俺は…智君を抱えたまま、医務室へ歩いていった。
マネージャー、後輩達にすれ違うけど、無視。
↓医務室
「先生。うちの大野の手当して貰えませんか？」
そして、俺は医師に智君を預け、帰りは和に任せる。
俺？一人で帰るよ？
↓家
「ただいま」
シ「おかえり」
「俺、ちょっと出てくる」
シ「あんまり怪我すんなよ？」
「あぁ。」
流石シルクw俺の変化に気づいてくれて嬉しいよ。
向かった先は何時もの場所ではなく…ボクシングジム
「ちわ〜」
講「お！翔じゃねぇか！」
「喧嘩相手探しに来ましたw」
講「ゴロゴロおるわ」
そして、ジムに来てから4時間。
「じゃ、スッキリしたんで帰ります！また来ますね」
講「おう！何時でも来いw次は俺が相手になってやるから」
「えぇ〜怖いなぁw」
あれから4時間となると…外が真っ暗。スマホの電源を入れれば通知の嵐
『何処にいる？』
『帰ってくる？』
『誤解ときたい』
『話したいよ』
『翔くん、帰って来てくれる？』
『翔〜♪飯くいに行こ〜♪俺この空間無理w』
うん…最後に連絡してきたのは確実にシルクだなw
1回家に帰ってからだなw
↓家
本日二度目の「ただいま」
ドタドタ…バタバタ…
おぉ〜バタコさんでもいるんかねw
智「翔くん！ｲｯ」
和「大野さん！傷に響きます！」
シ「おかえり〜」
「おう、風呂はいってからな？」
シ「待ってるわ〜」
智「え…どこか行くの？」
「飯食いに行ってくる。ってか、あんたに関係ねぇだろ」
智「ごめん、翔くん…俺、最低だね。」
「…」
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2020年11月17日 14時
