苛立ち ページ33
智side
今日のダンスレッスン中、俺は注意深く翔君の事を見ていた。少しテンポがズレていた。それは…仕方ないと思ってた。でもアイツは…
講「櫻井さん、少し遅れてます！」
身体が痛いから、思う様に踊れないんだろうな。
次の休憩になったら言おうと思ってた。
でも…それじゃ遅かったんだよね。
↓休憩時間
翔「ﾁｯ」
「大丈夫？痛み止め飲んだ？」
翔「効かないんだよ…」
「あんまり無理しちゃダメだよ？」
翔「分かってるけど…」
けど、このままじゃだめなんだと言う翔君。
次はあのバカ講師だな。
講「大野さん♡貴方からも言ってくれませんか？櫻井さんに…迷惑だってｸｽｯ」
あ、こいつ。嫌いだわ。
「翔君は、怪我負ってんの。そのくらい分かれよ。クソ講師。次翔君にキツく当たってみろ。講師やめてもらうから。俺が覚えて、俺がみんなに教える。お前のやり方はただストレスが溜まる。」
講「わ、分かりましたよ。優しくすれば良いのでしょ？(ﾁｯ、櫻井の味方かよ)」
多分こいつは分かってない。講師に言い…練習再開
講「続きから行きますね」
そして、続きからして、数十分後…ダンっ！という音が部屋に響き渡った。その音の元凶の方を見たら…
翔君が顔を真っ青にして倒れていた。ニノが翔君に駆け寄ったのを見て俺も翔君の所へ行った。
「翔くん！翔君！…おい！翔！」
起きろよ。目開けろよ！
少しでも息がしやすいように…シャツのボタンを開けた。傷を見て俺は絶句した。それはニノも相葉ちゃんも一緒だった。
和「うわぁ…」
「こんなに酷かったなんて…俺があの時もっとちゃんと言えば…」
でも、今は後悔なんて後だ。目を覚まさせなきゃ。
…息もある。脈もある。意識を失ってるだけか…
「しょ〜？しょうくーん」
和「そんな甘ったるい声で起きたら苦労しませんよ！」
雅「翔ちゃん…起きて？翔ちゃん(泣)」
和「泣かないでくださいよ…俺まで…泣けて来ちゃうじゃないですか…ﾋｯｸ」
翔君…弟達が泣いてるよ？
俺も…泣きそうだよ…
潤「連れてきたよ！先生！」
潤は顔が真っ赤だった。走って行ってくれたんだね。
医「櫻井さん？聞こえますか〜？櫻井さん？」
肩をトントンする先生…それでも起きない。
起きないまま、翔君は病院へ運ばれた。
↓病院
医「櫻井さんの容態ですが、貧血、栄養失調。ゆっくり休む時間が必要です。お忙しいとは思いますが…今日は1日入院して貰います。」
そう言われた。
翔君…痩せ過ぎだよ？食べなきゃ…
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2020年11月17日 14時
