あの時の家では ページ27
和side
大野さんと翔ちゃんの口論が聞こえた。
大野さんの部屋にいたんだって安心した。
少しして、翔ちゃんが乱暴に扉を開け階段を下りてきた。
「良かった。翔ちゃん」
素直にそう思った。でも、翔ちゃんの顔色は悪かった
そして、翔ちゃんは喧嘩に行くと言い出した。
止めた。怪我だって治ってないから…
「ダメだよ！その体で！」
翔「うるせぇ。黙ってろ」
そして、翔ちゃんに突き飛ばされた。
状況が掴めず、茫然としてしまった。
智「ニノ！大丈夫？」
「大丈夫です」
翔「ﾁｯ」
翔ちゃん…大野さんと何があったの？
翔ちゃんが出ていって、大野さんと少し話した。
「何があったんすか？」
智「ニノが来た時翔君俺の部屋にいた。クローゼットに隠してた。」
理解が出来なかった。何故そんな事をしたのか…
智「少し、疑問に思ったから、問い質す為に…シルクと呑みに行った時…帰りが遅い事に疑問を思った。最近嘘をつくのが上手くたから、無理にでも吐かせようと…」
翔ちゃん…それで怒ったの？大野さんが執拗過ぎて出ていったの？
智「俺、今日可笑しいんだ。」
シ「何がですか？何処がですか？」
「シルク…いつの間に？」
シ「ずーっといたよ」
智「翔君…なんか隠してると思って、昨日シルク君の部屋から翔君を抱えて部屋に連れて行ったんだ。そしたら翔君、涙流したから…何か抱えてるって思い込んだ。」
シ「翔を連れ去った…」
「言い方よ…」
智「翔君を追い詰めた。怒らせた挙句ニノにまで…ごめん。」
大野さんが謝った。なんか新鮮な気がした。
とりあえず…翔ちゃん、探しに行かなきゃ。
「取り敢えず翔ちゃんを探しに行ってきます。もし、翔ちゃんがこの家に帰りたくないって言った時は反対しないで下さい。」
智「え。」
「当たり前です。今回は翔ちゃんの意見を尊重します。まーくん達が帰ってきたら俺が事の顛末を話します。」
シ「俺も出ていきますから。強制的だったけど…楽しかったのも確かですが翔を傷付けるなら話は別ですから。」
智「シルク君…」
↓翔発見
「翔ちゃん！」
シ「翔！」
聞こえてない…あの時より…怖い。
けどそんなこと思ってる場合じゃない。
届けっ…
「翔ちゃん!!」
シ「翔!!」
気付いたけど…
翔「あれれ〜参加したいの〜？」
完全に昔の翔ちゃんに戻ってる。戻せるのは…
「シルク。〇さんに連絡して」
シ「もうした。あと少しで着くって」
「さすが」
翔ちゃん…帰ろう？あの家じゃ無くて良いからさ…
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2020年11月17日 14時
