べったり(少年期) ページ41
智side
布団がすげぇあちぃと思ったら隣が熱出してんの
色々短期間にあり過ぎたな
頬が赤く染り時折顔を顰める
「翔。翔？」
翔「んぅ？」
「熱あるだろ？」
翔「分かんない」
「今、暑い？寒い？」
翔「暑い気がする」
後は下がるだけか？
油断は出来ねぇけど
今日みんな家居るし大丈夫だろう
「下降りる？」
翔「降りたいけど…起き上がれない」
重症だわ
俺は翔を抱き上げリビングに降りた
ガチャ…
「おはよぉー」
翔「おはよう」
潤「あれ？翔。どうした？」
和「顔真っ赤だ」
雅「熱出ちゃった感じ？」
俺に抱き上げられてるけど、力入ってないし
相当辛いんだと思う
畳に布団敷いてるけど…一向に行きたがらない
「翔、辛いだろ？布団行こ？」
翔「やだ」
「氷枕あるから」
翔「嫌」
「ここ居ても辛いだけだろ？」
翔「嫌だ」
「寂しいのか？」
図星っぽい
俯いちゃった
でもなぁ、リビングで寝させんのはなぁ
畳の部屋ドア全開にすりゃいいけど
俺たち見えないと不安なんだろうな
「ソファーに寝かそう」
雅「体痛くなるよ？」
和「低反発マットレス持ってくるよ」
潤「用がなければここに居よう」
和「あれなら、朝日先生呼んどく？」
潤「多分、ストレスだと思うけど」
雅「ストレスかぁ…」
翔「ケホケホっ」
咳まで出始めたか
「翔、今暑い？寒い？」
翔「中間」
「暑くも寒くも…か」
雅「とりあえず、薬飲ませないとね」
潤「雑炊作ったけど」
和「翔ちゃん。ご飯食べようね」
翔「要らない…」
食欲無いのか、口を開かない
何なら食べれるかなぁ
あ、缶詰！
「雅紀！缶詰あったよね？」
雅「あ〜！」
翔「ん？」
「これなら食えるかな？」
俺が用意させたのは、フルーツ
少しでも食べてくれたら良いなぁ
水分も取れるし
一石二鳥！
パクっ…
「美味いか？」
翔「うんっ」
雅「水分も取れるし良いね」
和「もう、無理かな？」
潤「十分だね」
雅「さてと、薬ね」
翔「飲みたくないよ」
「飲まねぇと下がんねぇから」
翔「寝たら治るもん」
和「翔ちゃん。後でアイス食べない？」
翔「アイス？」
和「ピノあるよ？」
翔「食べたい」
潤「じゃ、薬飲んで寝ないとな？」
翔「うん…」
ゴックン…
あ〜ぁ苦そうな顔しちゃってw
良薬口に苦しって言葉がある通り…いや、粉だからか
「よく頑張ったな。少し寝な？」
翔「にぃ達忙し？」
「いや、忙しくないよ」
翔「俺の隣いる？」
「居るよ」
和「手繋いどこっか！」
翔「うん！」
あ〜俺の弟達可愛い
手繋ぐって！
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年4月22日 0時
