意味がわからねぇ(少年期) ページ20
智side
何故か知らんけど誘拐犯として手錠をかけられてる俺
その騒がしさに翔が冷えピタを張ったまま出てきた
翔「にぃに？」
千鳥足って言葉が合ってる
フラフラでここまで来れてるのも可笑しいくらいに
翔が出てきた事で、嘘つきが出てきた
友母「翔！大丈夫だった？怖かったね」
「友君のお母さん！？」
友母「翔を返してもらいます！」
「いや、困ります！翔は、熱が高いんです」
雅「翔ちゃん、このおばちゃん誰か言える？」
翔は、ハッキリと言った
翔「友を…俺の大事な親友を要らないって言った友の母親だ！俺の母さんはとっくの昔に死んでる！俺の母親ヅラすんな！俺は、大櫻翔だ！お前とは苗字が違う
ゲホッゲホッ…けほっ」
友母は、真っ青になりながら逃げた
警察も児相も真っ青になった
俺の手から手錠も消えた
警察も児相も俺に何度も頭を下げた
警「本当に、申し訳ありません」
児「あの母親の話を鵜呑みにしてしまいました」
「あの母親追い掛けなくて良いんすか？」
翔「友…どこ行ったんだよ」
「翔!!…熱上がったな」
雅「貰うよ」
「ありがとう」
警「友君…探しますか？」
「いや、俺たちで探します。もう、帰って下さい
弟の負担になるだけなんで」
そう言って俺は扉を閉めた
友君、どこ行ったんだろうな
その日は、翔の看病をしながら寝た
次の日学校に行った翔は、泣きながら帰ってきた
「どうした？」
翔「転校したって」
「何処に？」
翔「県外っ…俺っ」
「何時かまた会えるよ。絶対」
翔「友っ…」
友君が転校して数週間の間翔は、余り笑わなくなった
友君って存在はどれだけ大きかったんだろう
友君からの連絡が無くなったあの時…死んでたもんな
翔「友からだ！」
その連絡は6年になった夏頃に届いた
「なんて？」
翔「中学はこっち来るって！」
「良かったな」
翔「楽しみだな」
やっと本当の笑顔が見れた
和「翔ちゃん、嬉しそうだね」
潤「そりゃ、嬉しいだろ。」
雅「やっと来た連絡だもんね」
「そうだな」
翔「っしゃ〜！友のやつをビックリさせるぞ！」
翔が張り切ってる姿を俺達は笑いながら見てた
まぁ、身長があそこまで伸びるとは思ってなかった
170cm越えするとはなぁ
そりゃモテるよな
↓中学生
翔「ただいま」
「おかえり」
声変わりした翔の声は少し大人っぽくなった
翔「あれ？兄貴なんで居んの？」
「今日休みだよ」
翔「あ、そう」
「洗濯出しとけよ？」
翔「はーい」
「課題は？」
翔「終わってるよ？」
「マジ？」
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年4月22日 0時
