赤さんの成長日記4 (ページ18)

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説教(少年期) ページ18

友side

捜索願いとまでは行かなかったが、翔の家族総出で探してくれてた。

「すいませんでした！」

智「どれだけ心配したと思ってんだ！」
雅「今の今までどこに居たんだ！」
和「皆心配してたんだぞ！」
潤「何してんだ！」

お兄さん達に怒られた。
その間ずっと翔は俺の手を握ってくれてた

翔「そんなに怒らないでよ。理由が無くて飛び出した訳じゃないんだし」

智「翔…」

翔「多分さ、お母さんと妹さんと何かあったんだよ。ねぇ、友。俺に教えて？」

俺は翔の優しさに泣きそうになってた
そして、事情を話した。

翔「やっぱりね。俺らの事守ろうとしてくれたんだ」
「結局心配かけたっ…ごめんっ」
翔「確かに心配したけど、俺は友を責めないよ」
「なんでっ」
翔「だって事の発端妹さんじゃん」
「でもっ」
翔「にぃ達も怖い顔辞めれば？」

その一言でいつもの優しい顔に戻ったお兄さん達

智「うーん…妹さんそろそろ厳しくしないと」
雅「後々困るのお母さんだよね？」
和「怒れないの？女の子だから」
潤「それもどうかと思うけど」

数分後母さんと妹が来た
パンっ
乾いた音が響いた
母さんが俺を叩いたんだ

母「あんたは、どれだけ迷惑をかけたら気が済むの！この子だって心配してたのよ！たった2人の兄弟なんだから」

これだよ。母さんはいつも「たった2人の兄弟なんだから」で片ずける
これが嫌いなんだ。
だから、彼奴が調子乗るんだ
俺が俯いて唇噛んでたら翔がハッキリと言った

翔「おばさん。その言葉で片付けるのはどうかと思うよ？事の発端は妹さんでしょ？何で怒らないの？
何で友だけ怒るの？兄だからって何でもかんでも友のせいにされたらたまったもんじゃないよ。
友は可愛くないの？妹さんだけが可愛いの？
だったらさ、家に頂戴よ。
妹さんと2人で暮らせばいいじゃん。
俺は友がいた方がもっと楽しいから嬉しいよ。
ねぇ、友、俺ん家来ない？」

母さんは、妹を見ながら、言ったんだ

母「こんなに迷惑かける子要らない」

「…だったら、何で探したんだよ！お前も、翔の兄貴見たかっただけか！要らねぇって思うくらいなら…なんで産んだんだよ！此奴と仲良くしようと思っても、嫌われてるからできねぇし。
ちょっと喧嘩すれば全部俺のせい…お前にとって、俺って…何だよ！
俺がもしすげぇ金持ちになっても、絶てぇ援助しねぇ…勝手に野垂れ死ね！」

俺はそう言って皆の前から姿を消した。
唯一記憶之ある家
それは父方の婆ちゃん家
優しい婆ちゃん達の家