赤さんの成長日記4 (ページ12)

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噛み付く(少年期) ページ12

翔side

今日は、監督が何かと俺達に檄を飛ばす
俺達だけに

「なんで俺達だけなんだろうね」
友「期待されてるんかね」
「そーだといいけど」

これを話してるのは休憩時間
休憩時間だから、何話しても別に監督には関係ない
違う学校の子も居る中でこんな会話
チームメイトの仲は良好
…監督を除いて
休憩時間終了
主将が集合をかけた
俺達は1番に監督の元に行ったが…

監「お前らは何でちんたらしとるんだ！
キャプテンを見習わんか！
お前達が居るからこのチームは負け続けるんじゃ」

…はい？
意味が分からない
俺達は、試合をしてないだけで
勝ち負けなんか経験してないはず
今日の監督ウザイぞ？

主将「監督。お言葉ですが、翔達はいち早く監督の元に居ました。怒鳴る相手が間違ってると思います
怒鳴るならコイツらじゃないですか？
1番遅かったですよ？
何故、翔達だけを怒るのですか？」

主将が監督に噛み付いた
理由はすげぇくだらなかった

監「大櫻は、昨日人助けをしたそうだな？」

「はい。目の前で事故が起こったので、見て見ぬふり何て出来ませんから」

監「お前が助けた女性と子供は私の家内と娘だ」

「え！」

監「昨日病院に着いたら、娘が起きて一言。あのお兄ちゃん、かっこいいねって…」

友「で？子供の翔に嫉妬したんすか？」
「え！嫉妬？」
友「娘さんが助かって良かったですけど、助けた恩人に…これは有り得なくないですか？」

友も噛み付く
そりゃ、友とキャプテンに言われたら…怖いよ
監督タジタジ…
というか…監督の娘さんだったんだな
尚のこと助けて良かった

友「翔。帰ろう」
「いや、まだ終わってねぇよ？」
友「こんな奴の言う事聞きたくねぇ」
「まぁ、確かにそうだけど」
友「監督、私情挟むのは可笑しいですよ」

監督からは最後まで謝罪も何も無かった
俺は何時もよりだいぶ早い時間に家に帰った
そりゃ智にぃ達は驚く

↓帰宅

「た、ただいま」
智「あれ？早くないか？」
「あ、うん」
智「それに友君まで」
友「お邪魔します…」

雅「あれ？早いね」
和「おかえり」
潤「お、友も居る」

「帰りが早い理由さ…」

俺と友は事情を話した

智「成程ね〜」
和「何様？」
潤「腹立つ」
雅「で、帰ってきた訳ね？」

「うん」
友「あの、翔を責めないで下さい」
「友…」
友「俺が巻き込んだから…」

友は、頭を下げ泣いていた
そんな友を智にぃが抱きしめた

智「怒らないよ。でも、口が悪い。」
雅「友君も分かってるでしょ？」