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11話 ページ12
目の前の同胞はキラキラと目を輝かせていた。
テンションが上がっているのか、
先程切ってやった髪も、
普段は黒い瞳も紫に染っている。
あの頃はこんなはずじゃなかった。
海の中なら。僕たちは。
陸に上がるというのはそういうこと。
彼女が海の中だけの存在ではなくなるということ。
だから、
去年アズールがカフェを開くと
学園長に申し立てした時、
ついでにもし闇の鏡にAが選ばれたら
入学させてやって欲しいと言った時、
少し躊躇したのだ。
彼女は回遊魚であるが故に。
自由で奔放。
お互いを
補填し合うような存在の自分とフロイドや、
それに続くような形で
3人1組を作ってきたアズールとは、
彼女は全く違う。
それは入学当初から。
簡単に外に出ていってしまう。
それは現在、
サバナクローの寮生と
放課後をすごしたりするように。
己らでは囲いきれない程広い陸。
だから、
せめてこのまま。
彼女が走れなければいいのに。
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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年6月30日 22時