検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:277,075 hit

助けてヒーロー ページ10

悪い予感とは大抵当たる物だ。



「Aちゃんのこと、レギュラーに起用しようか迷っているんだよね」



人気番組のPDが目の前でにっこりと笑う。

すごく嬉しいはずなのに、背中がスッと冷える様な、
この先に続く言葉がわかる様な気がした。



「ところで、今日の収録の後空いてる?」



ほら来た、悪い予感は当たるんだ。

今の時代にも、こんな話あるんだ。



『えっと…あのこの後は』
「さっきこれで今日終わりってマネージャーと話してたよね?」
『あー、』


どこで聞いてた!?盗聴器?盗聴器か??


ここはテレビ局の廊下、いつもスタッフの人が往来してるのに、こんな時に限って誰もいない、誰も来ない



どうしよう、どうしよう、どうしよう…!



これはもしかしなくても、普通のご飯のお誘いではない事は私でも分かる。



初めてだな、こんなこと、本当に、あるんだ。



私だったらOKしそうって、思われてるんだ。




「ねぇ、どうするの?」




ヤバい、少しイライラしてるPDが一歩前に近づいて私の手を取り掛けた



早く何か答えないと。



『っあの!わた「あーーーー!!!佐藤PD〜〜!!お久しぶりでーす!」』



私からはPDに隠れて姿は見えないけど、


よく通る声、最近よく聞き慣れた声がPDの向こうから聞こえて私も佐藤PDの方もビクッと跳ねる




「っ深澤くん!久しぶりじゃないか〜最近よく見るよ〜〜」

「いや〜佐藤さんの番組で鍛えられたおかげっす!
でも最近呼んでくれなかったじゃないですか〜」




さっきまで悪い顔していた目の前の大人は
一瞬にして深澤さんの背中いっぱいになった



わざわざ私とPDの間に入ってくれた?それとも偶然?



「この後の収録もお願いしやーす」

「今日頑張ったらレギュラーも検討かな〜」

「マジっすか!気張ります!」



佐藤PDも先程とは違って、普通の人に見える。



私の勘違いだったのかも



そのぐらい自然に笑って去っていった。





私の頭はまだついていけなくて、
目の前に立つ深澤さんの足元を見て呆然としてたら、
つま先がクルッとこちらに向いたことで現実に引き戻され、パッと顔を上げた





『あの、ありが「ごめん、俺余計なことしたかも」




…え?』

涙は真珠じゃないからね→←とある夜会の後



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (397 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1857人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

omochiseven(プロフ) - 安珠海さん» ありがとうございます〜!私も描いてて愛着湧いたのでまた登場させます笑 (2020年12月1日 21時) (レス) id: 17267d5288 (このIDを非表示/違反報告)
安珠海(プロフ) - 山田太郎めちゃくちゃ好きです!笑 (2020年11月30日 16時) (レス) id: 81b3a9c5f9 (このIDを非表示/違反報告)
omochiseven(プロフ) - さゆさん» ありがとうございます!励みになります! (2020年11月19日 9時) (レス) id: 93e947d20b (このIDを非表示/違反報告)
さゆ(プロフ) - おもしろいです!更新楽しみにしてます(^ ^) (2020年11月16日 22時) (レス) id: 04307595de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りえ | 作成日時:2020年11月14日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。