流行り(３) ページ30
鬼灯が部屋から出ていった後、言われた通り着替えたAだったが
――二・三日は仕事も休まないといけないし、手元の分だけでも書類まとめておかないと
重い身体をごまかしながら、書類をまとめはじめた
作業を始めてから、少したった頃
ガチャリと音をたてて扉が開き、おぼんを手にした鬼灯が部屋に入ってきた
あ「あっ、、」
鬼「あっ、じゃありません！貴方は何を考えてるんですか！安静にできないのならベッドに縛り付けてしまいますよ！」
あ「、、ごめんなさい」
鬼灯は持っていたおぼんを置き
Aをベッドに座らせると、肩から毛布を掛けて身体を包んだ
鬼「まったく、、あまり心配させないで下さいよ。
食堂で薬膳粥を作ってもらったので、少しでも食べて下さい」
湯気を立てているお粥を、匙ですくい口元に差し出したがAは口を付けようとしない
鬼「食べられませんか？」
ふるふると首を振るAを見て、鬼灯は一つ思い出す
――そういえば、Aは猫舌でしたねぇ
匙を自分の口元に持っていき、何度か息を吹きかけてから、もう一度差し出すと
Aは恐る恐る、お粥に口を付けた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あ「温まりました。ごちそうさまです」
鬼「では、薬も飲んで下さいね」
湯飲みに半分ほど入った薬を手渡されたAは、いやいやといった様子で薬を一口飲んだ
あ「うえー、不味い、苦い、美味しくなーい！もう、いらない、、」
鬼「良薬口に苦しです！子供じゃないんですから、我慢して飲んで下さい」
あ「薬なくても、寝てれば治ります！」
Aは『絶対飲まない』とばかりに、ベッドに横になると布団にくるまった
鬼「仕方がありませんね、、」
鬼灯は一つため息をつくと、湯飲みに残った薬を口に含み
そのままAに口付け、薬を流し込む
しばらく口をふさいでいると、こくりと喉をならし薬を飲み込んだ
鬼「次からは、自分で飲んで下さいね」
Aは真っ赤な顔で何度もうなずいて、枕に顔を埋めた
ゆっくり頭を撫でてやると、ほどなくして規則正しい寝息が聞こえてくる
Aが眠った事を確認した鬼灯は、部屋を出て午後の仕事へと向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
仕事の合間に部屋を訪れる、鬼灯の手厚い看病によって
Aは順調に回復し、四日後には仕事へと復帰した
その二日後
鬼灯がインフルエンザにかかり
寝込んだのは、また別の話し
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百花(プロフ) - ひぐらしさん» ありがとうございます！少しでも息抜きになっていれば嬉しいです。受験、頑張って下さいね(*^_^*) (2018年1月29日 12時) (
レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぐらし - 受験勉強の合間に読んでいます。面白いです。これからもがんばってください! (2018年1月29日 2時) (レス) id: e56a4ed640 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 修正しましたー！教えていただいてありがとうございます！勢いで書くと誤字脱字が増えて駄目ですね(>_<) (2018年1月20日 15時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
メーメー羊 - 鬼灯様が投げたカカオを実況する獄卒の台詞が「150キロはてでる」になってませんか？これからも頑張ってくださいね♪ (2018年1月20日 14時) (レス) id: 83f4e31a93 (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - メーメー羊さん» 受験お疲れ様です！インフル、ダメ、絶対っ！！ですよー(>_<)そういう私も喉が痛い！ (2018年1月17日 17時) (レス) id: c60e5b16f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百花 | 作成日時：2017年12月3日 14時
